2005年02月15日

2/15 Arab News (Saudi Arabia)
 ハリリ前レバノン首相の暗殺はサウジアラビア経済界にも大きな波紋を呼んでいる。ビン・マフーズ財閥当主他サウジの主要な経済人は「ハリリは計り知れない貢献をした。彼は中東平和のシンボルであった」と最大級の賛辞でその死を悼んでいる。
 彼は有数の億万長者であり、彼が1978年にサウジアラビアで設立したSaudi Oger社は建設・通信企業として重要な地位を占めている。また彼は中東や仏と強いパイプを有しており、クリントン前米大統領やシラク仏大統領とは個人的な関係がある。アラブ各国の投資家がレバノンに投資するのもハリリを信頼していたからである。レバノン経済は20年前に逆戻りするのではないかと懸念する声もある。

コメント:
 ハリリ氏は1944年生まれで、21歳のときサウジでビジネスを興し、現在では資産40億ドルと言われる大富豪である。仏Ogerとの合弁事業Saudi Oger社は同国最大級のゼネコン・通信関連企業である(但し現在では仏との合弁は解消)。内戦終結と共にレバノンに帰国し政界にも進出、二度にわたり首相を務めたが親シリア派の大統領と対立し最近辞任したばかりである。
 内戦で荒廃したレバノンの経済復興と社会の安定に主導的な役割を果たした彼の功績は多大なものがある。欧米との強いつながりを持つ彼の死は、シリアを中東民主化の敵として名指しで非難する米国にとっても仲介役として期待される人物を失ったことになる。また中東ビジネスで英米に著しく遅れをとり復権の機会を狙っている仏にとっても彼の死は大きなマイナスになると思われる。


at 11:19Lebanon 

2005年02月14日

2/14 Khaleej Times
 独シュレーダー首相が2/27-3/4にかけて湾岸7カ国(GCC6カ国及びイエメン)を歴訪する。民間企業を同行し湾岸産油国に独製品を売り込むことも意図しているが、同行を希望する企業が殺到し、事務局は選別に頭を悩ませている。

at 13:23 
2/14 Khaleej Times (UAE)
 ドバイで国際兵器博覧会第7回IDEX((International Defence Exhibition and Conference)が開催された。IDEXは2年に一度開催され、パリと並ぶ世界最大級の兵器ショーである。今回は905社が出展、50カ国以上から120の公式訪問団が訪れる。
 主催者はUAEが2.6億Dh(注、1US$=3.7Dh)の軍事用ヘリを含む総額14億Dhを契約、またヨルダンは1.5億Dhの軽戦車購入契約を締結した、と発表した。

コメント:
 石油高価格の恩恵を受け懐が豊かになっている中東産油国を狙って、ドバイ兵器ショーで近代兵器売り込み競争が活発に繰り広げられているようである。
 かつての数百億円以上にも達する大型の戦闘機商談は影を潜め地味なスタートとなった。しかしながら国内テロ対策や麻薬・兵器密輸に対する国境警備問題など、中東各国は安全対策の強化を迫られている。このため電子探知装置、高度な情報機器等に関する欧米先進企業からの売り込みが今回の特徴のようである。


at 13:21UAE(Abu Dhabi, Dubai) 

2005年02月13日

2/13 Arab News (Saudi Arabia)
 ロシアエネルギー連邦庁Sergei Oganesyan長官を団長とする16名の使節団がサウジを訪問、ナイミ石油相と会談、両国は石油価格安定のため共同歩調をとることを表明した。会議には石油省顧問ファイサル殿下も同席。使節団は皇太子、サウド外相らと会談するほか、両国の経済関係強化についてリヤド商工会議所、SABIC等と意見交換する予定である。Sergei長官はロシア商業・経済・貿易・技術連盟会長でもある。
 サウジ・ロシアの二国間貿易はロシアの対サ輸出5.25億リアル、輸入は15百万SRである。なおロシア大手石油Rukoil社はアラムコとの合弁会社Lukoil Saudi Arabia Energy社を設立し、現在サウジ国内で29,900平方キロのAガス鉱区の探鉱作業を行っている。(注:1US$=3.75リアル)

コメント:
 サウジアラビアとロシアは、石油埋蔵量世界1,2位を占め、天然ガスもロシアが世界1位、サウジアラビアは同4位を占めるエネルギー大国である。ロシアはOPECに加入していないが、2003年5月にサウド外相がロシアを訪問して石油問題を協議するなど、これまでも世界最大のエネルギー供給国として両国の関係強化を図ってきた。またサウジアラビアの国策事業である「ガス・イニシアティブ計画」(*)は、9.11テロ事件を契機に欧米メジャーが撤退し、米国・サウジ関係も冷え込む中で、ロシアRukoil社が同計画に参画するなど、石油・天然ガスを基軸として二国関係が緊密になる気配である。

*「ガス・イニシアティブ計画」関連レポート(MENA Informant)
・サウジ・ガス・イニシアティブ計画のエピローグー奇妙な結末
土壇場のサウジ・ガス・イニシアティブ交渉


at 16:29Saudi Arabia 

2005年02月12日

2/12 Arab News
ゴサイビ労働相は、タクシー運転手を完全にサウジ人化するための期間を3年間延長すると発表した。サウジ人の運転手志望者が少なく目標達成の見込みが立たないためである。
 これまでは100%サウジ人化を実現するために、政府目標に達しないタクシー会社の免許更新を認めない、との強硬方針を打ち出し、タクシー業界の死活問題であるとともに、タクシー不足が日常生活に大きな影響を及ぼす点に懸念が抱かれていたが、問題はひとまず先送りされた。

at 15:58Saudi Arabia 
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