2005年01月27日

1/27 Arab News
 サウジ中央情報局長官のNawaf王子は、長官を辞任しRoyal Courtの特別顧問に就任。辞任は本人の申し出によるものである。

コメント:
後任長官は報じられていない。Nawaf王子は1933年生まれ、アブドルアジズ初代国王の22番目の息子であり、ファハド現国王の異母弟にあたる。元財務相、2001年8月にトルキ王子(現駐英大使)の後を次いで長官に就任した。長官ポストは対アル・カイダのテロ対策、対米関係、資金洗浄問題(money laundering)等の微妙な問題があるため、後任も王族(第三世代?)になるものと予想されるが、誰が任命されるか興味のあるところである。


at 15:53Saudi Arabia 
1/27 Arab News
 サウジアラビア労働省は、20万人の女性の雇用創出を目指した野心的なキャンペーンを今後6ヶ月にわたり実施すると発表した。
 最近の調査によれば、サウジ人女性の失業率は21%であり、30歳台では97.6%にも達する。同省はサウジ人女性向けの職業として、受付、洋装店・結婚式場従業員、秘書、美容師などをあげている。
 この方針については女性側に賛否両論がある。Amal Ahmadは、「女性の失業問題は深刻である。教育に多額の予算を使いながら、これまで社会復帰の機会が閉ざされていたことは大きな問題だ」と指摘し、今回のキャンペーンを支持した。
 一方、Nabila Mokhtarは、「統計上では多数の失業女性がいるように見えるが、彼女達の大半は仕事を探している訳ではない」と述べている。
 民間ではAbdul Latif Jameel(ALJ)社が、女性職業訓練機関Nafisa Shamsの開設に着手した。同社Jameel当主の亡母の名前を冠した同校は、11の訓練コースを設け本年末開校予定。

コメント:
1/13記事「サウジアラビアの失業者は18万人」参照。
ALJ社はトヨタ自動車の総販売代理店で、Jameel当主はForbs番付にもあげられる世界的富豪である。


at 15:24Saudi Arabia 

2005年01月26日

1/26 Arab News
 OPEC議長国クウェイトのサバーハ石油相は、1/30の臨時会議では現行生産割当は変更されないであろうとの見通しを示した。PECバスケット原油価格は42.49ドル。1月のOPEC原油は2960万BPD(前月比80万BPD減)である。
 また同石油相は、3年前に爆発事故を起こしたクウェイト最大の石油集荷設備の復旧完了式典で設備復旧によりクウェイトの生産能力は280万BPDになると述べた(工事は韓国のSK Engineering及び米国Flour Daniel施工)。このためクウェイトのOPEC生産枠(200万BPD以下)の引上げを求める意向も示した。


at 15:15Kuwait 
1/26 Arab News
 サウジアラビア大手銀行9行のうち6行の2004年利益は92億SR(サウジリアル)の記録的な高水準であった。
各行別の利益は、Al Jazira銀行1.9億SR( 2003年比101%増)、サウジオランダ銀行7.4億SR(同24%増)、Saudi British Bank 16億SR (30%増)、National Commercial Bank 35億SR(25%増、なお同行は大手では唯一非上場)などである。
 Samba Financial Group(SAMBA), Al Rajhi, Saudi Investment Bank 等も近々公表される予定であるが、SAMBAも25億SR程度の利益が予想されている(2003年度利益14億SR。
 好決算の背景には金利の低下、消費者ローンの増加、IPO(株式公開)や不動産開発プロジェクトに対する旺盛な資金需要がある。

注:1US$=3.75SR

コメント:
 サウジアラビアの銀行・金融業は毎年高い利益率を示している。またArab Timesが毎年発表している売上高・営業収入サウジ100社番付でも大手銀行は常に上位にランクされている。
 HP「中東経済を解剖する」のレポート2003年100社番付については(URL:http://www2.pf-x.net/~informant/saudi/sauditopindustries03.htm)参照。



at 14:41Saudi Arabia 

2005年01月24日

1/24 Arab News
今年のハジ(巡礼)は大きな事故も無く無事終わり、昨日150万人の海外からの巡礼者を含む256万人が帰途についた。地元紙はMina谷の石投げ儀式で3名の死者が出たと報じたが、かつて千人規模の死者を出したこともあり、251人の死者があった昨年に比しても、サウジ政府当局の警備治安対策は成功だった。

コメント:
 イスラム教最大の行事ハジが無事終わったことでサウジ治安当局は自信を深めたものと想われる。宗教心に高揚した群集がStampede(暴走)を引き起こすMina谷巡礼では、これまで毎年百人規模の死者が出ていたが今回は数人にとどまったようである。
 また昨年からサウジ国内ではアル・カイダのテロ事件が続発しておりハジでのテロ行為が心配されていたが、これも杞憂に終わった。当初、サウジ政府は王政を敵視するアル・カイダによるテロ活動を心配していた。ただアル・カイダは神聖な宗教行事を混乱に陥れイスラム教徒全体から反発を受けることを恐れテロ活動を自粛したとも考えられる。
 今年の巡礼者は3百万人に達し過去最大と言われている。イスラム教がテロの源であるかの如き西欧のメディアの報道に対し、一般のイスラム教徒がむしろ宗教心を高めた結果、とも言えそうである。ハジと同じ時期にブッシュ大統領の就任式が行われ、大統領が「自由」を連呼しキリスト教の宗教心を高揚させていたことを思い浮かべると、米国とサウジアラビアにおける二つの行事が意味するところは大きい。

at 22:48Saudi Arabia 
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