2005年04月23日

*以下はバンドンのA-A会議における小泉首相の戦争犯罪謝罪演説に関するサウジアラビアArab Newsの論評である。

4/23 Arab News (Saudi Arabia)
 昨日日本の小泉首相が第二次大戦における日本の蛮行を謝罪したことは、その特徴は、演説内容ではなく演説場所と言う意味で特徴的である。これまでの日本のリーダーで彼のように幅広くしかもハイレベルの参加者の前で謝罪したトップは無かったからである。
 中国首相は演説で日本を名指し非難しなかったが、今の日本外交が必死に求めているのは安保常任理事国入りであり、これに対し中国は東シナ海の資源問題を含め日本と対立している。
 しかしながらサミットで最も大切なのは貧困問題である。中国と日本は第三世界に対する援助競争でしのぎを削っているが、これこそが被援助国がもっとも望んでいることなのである。 

at 20:49Saudi Arabia 

2005年04月21日

4/21 Kuwait Times
 クウェート国会で女性参政権が暫定的に可決された。最終投票は5月2日に行われる予定。採決は賛成26票、反対20票、棄権3票であり、自由主義者たちは賛成票を投じたが、部族代表、イスラムグループの多くは反対した。なお棄権した3名はいずれもシーア派議員であるが、反対理由は明らかにされていない。
 首相はこれが女性の完全な政治的権利への第1歩であると歓迎し、また議決を傍聴した女性活動家のRula Dashtiも賛成した議員に感謝の意を表すると共に反対した議員の翻意を求めた。但し別の女性活動家は完全な女性の権利が認められるのに更に数年かかるのではないか、との懸念を表明している。

3/8付Kuwait Times 「女性が参政権を求め国会へデモ」参照

at 20:29Kuwait 
4/21 Arab News (Saudi Arabia)
 サウジ商工会議所連盟のSultan事務局長はロイターのインタビューで、1970年代のオイル・ブーム時代に創業した国内同族企業に対して早期の株式公開を促した。
 国内企業の95%は非公開の同族企業であり、上位百社のうちの45社を占めている。これら同族企業の70%は未だに創業者がカリスマ経営者としてトップに君臨している。代表的なものは事務用品の大手卸Jarir Marketing Co.や50社もの企業群を有するOlayan Groupなどである。ただ同族企業の多くは他者が経営に参画することを嫌い株式会社化には消極的である。


at 20:01Saudi Arabia 
4/21 Arab News (Saudi Arabia)
 サウジアラビアのスルタン第一副首相兼国防相が130万SR (1US$=3.75SR)を英国のOxford大学に寄付し、同大学付属のAshmolean博物館にサウジアラビア・イスラム・ギャラリーが開設されることになった。1683年創設の同博物館はギネスブックで世界最古の博物館としても知られている。なお寄付金はOxford大学に留学するサウジ人学生10人の奨学金にも使われる。

コメント:
 9.11テロ事件とその後の一連のアル・カーイダ・テロ事件により米国を始め西欧諸国におけるサウジアラビア及びイスラムのイメージは大きく損われた。9.11事件直後にサウジアラビアは数百万ドルを投じ対話使節派遣、新聞広告などのイメージ回復キャンペーンを図った。しかしながら米国での反サウジ、反イスラム感情は一向に改善されない。サウジアラビアは、今回のOxford大学付属博物館ギャラリー開設によりこれまでのキャンペーンとは異なりじっくりとサウジアラビア及びイスラムの理解を深めようとしている。また米英の大学では今もサウジ人留学生を忌避し或いは排斥する動きがあるため、これを改善しようとする意向もうかがわれる。但しこのような文化的なアプローチですら、イスラエルロビーが強く、また未だ一般国民の嫌悪感が根強い米国では実現が難しかったと思われる。


at 17:52Saudi Arabia 

2005年04月19日

4/19 Arab News (Saudi Arabia)
 サウジアラビアのナイミ石油相はSaudi Aramco社がリヤド南東125KMのDuaiban油田で軽質原油を発見したと発表した。Duaiban 1号井は日産3,300バレルの原油(API 41度)と300万立方フィートのガスを産出した。
 同国の今月の原油生産は約950万BPDであるが、5月には1千万BPDに増加する予定であり、生産能力については現在の1100万BPDを2009年には1250万BPDに引き上げる計画がある。Aramcoは最近Khursaniyah原油・ガスプロジェクト及びHawiyah NGLプラントを外国企業に発注している(3/17付Arab News参照)。Khursaniyahから2007年に原油50万BPDが、またHawiyahからは2008年に31万BPDのエタン及びNGLが生産される予定である。

コメント:
 本日の外電は、米国ブッシュ大統領が来週訪米するサウジアラビアのアブダッラー皇太子との会談時に原油増産を要請する意向であると伝えている。ナイミ石油相の記者発表はこれに素早く対応したものと思われる。
 米国、中国、インドなどの需要が堅調なため原油の高値が続いており、当面大幅に値下がりする兆候はない。産油国に対して強い増産要請があるが、短期間と同時に持続的にも増産可能な産油国はサウジアラビアのみと見られている。米国とサウジアラビアは政治的には微妙な関係にあるが、世界経済の安定を願う米国にとってエネルギーの安定供給という側面ではサウジアラビアに頼らざるを得ないのが現実であろう。


at 10:10Saudi Arabia 
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