2005年02月01日

2/1 Arab News
 ジェッダーリヤドーダンマンの三大都市を結ぶアラビア半島横断鉄道プロジェクトの投資説明会がロンドンで開催され、150社以上が参加した。
 プロジェクトはジェッダからリヤドまで950KMの鉄道を建設、リヤドからダンマンまでの既設路線と接続、ダンマンから工業都市ジュベールまで115KMを新設する構想である。当初は単線で、ジェッダーリヤド間は高速鉄道にするか、通常タイプの夜行列車にするか検討中。
 会議では建設コストは言明されなかったが、サウジ鉄道公社総裁は総額66億リアルと述べている。UBS, SNCFの外国二行とサウジのNCBがファイナンス・アドバイザーに選任されており、プロジェクトはBOT方式を予定。本年第1四半期にコンソーシアムの資格審査(pre-qualificatio)が行われる。

コメント:
 サウジにはリヤドーダンマン間に単線の路線があるが、路線拡充は同国の長年の夢であり、特にジェッダーリヤドーダンマンを結ぶアラビア半島横断鉄道とリヤドから北部国境地帯までの鉱山開発鉄道はその二大計画であった。前者は紅海とアラビア湾を結ぶシンボル的なプロジェクトであり、後者は北部の鉱物資源開発による石油依存構造からの脱却とアブダッラー皇太子の地盤である北部部族懐柔の意図が秘められていたと言われる。
 このうち北部鉱山鉄道は1990年代後半にアラビア石油の利権延長問題にからめて急速に浮上した。当時、サウジアラビア政府は2000年初頭に期限切れとなるサウジークウェイ中立地帯沖合のアラビア石油利権延長のための条件として鉄道建設に対する資金的・技術的援助を日本政府に迫った。しかしながら採算性が殆ど見込めないことは衆目の一致するところであり日本政府はこれを断った。これが結局アラビア石油利権失効の一因となり、その後しばらく両国政府の関係はギクシャクしたものとなったのである。
 サウジ政府はその後も鉄道計画に執着し、資金コンソーシアムとしてUBS銀行などを巻き込み今回の計画説明会にこぎつけたものである。今回の説明会では北部鉱山鉄道は除外されており、ジェッダーリヤド間のアラビア半島横断鉄道とダンマンージュベール工業地帯を直結する二本の鉄道計画が対象となった。サウジ政府はBOT方式を望んでいるが、今回の新聞報道で見る限り計画内容はかなり漠然としたものであり、説明会に参加した企業も情報収集の域を出ないであろう。この鉄道計画もガス・イニシアティブ計画と同様、「大山鳴動鼠一匹」の尻すぼみになるか、さもなくば石油利権がらみの人海戦術プロジェクトとして中国・インド辺りがからむ可能性があるかもしれない。


at 22:05Saudi Arabia 

2005年01月31日

1/31 Gulf Times
 日本の伝統芸能「能」の公演が、本日ドーハ・インターコンチネンタル・ホテルで開演される。これに先立ち昨日Education Cityでメディアを招いて試演会が開かれ、「能」が披露されるとともに所作、楽器等について解説が行われた。

at 21:47Qatar 
1/31 Kuwait Times
 サンヨー電気製品のクウェイト代理店Abdullah Omar Al-YaqoutのAbdullah Al-Yaqout会長は、イラクの治安が回復次第、イラクに事務所を開設するとの意向を表明した。同社はサダム政権崩壊後、イラクにサンヨー製品を供給していたが、治安が悪化したため取引を見合わせていたもの。
 なおサンヨー製品のクウェイトでの年間売り上げは約1千万ドルで、市場占有率は12%。

at 21:32Kuwait 

2005年01月30日

 1/30 Jordan Times
 ヨルダンのアブダッラー国王は43歳の誕生日を迎えた。この1年間(2004年)のヨルダン経済は、実質GDPが7%と言う1992年以来の高い成長を示した。輸出は+43.4%(2004.1-10月)増であり、特に米国向けは全体の27%、約10億ドルに達した。
 昨年はFayez内閣改造も実施され、また地方分権も推進された。

コメント:
 1999年に父王フセインの後をつぎ、預言者ムハンマドの血を引く名門ハシミテ家の国王に即位した若きアブダッラー現国王は、当初、老獪でカリスマ的人気のフセイン前国王と比べその政治的手腕が危ぶまれていたが、パレスチナ人のラニア王妃の助力も得て内政を安定させる一方、外交面では紛糾するイラク、パレスチナ問題をむしろ利用する形で国際的なプレゼンスを高めている。
HP「中東経済を解剖する」(http://www2.pf-x.net/~informant/)の下記レポート参照。
「ヨルダン・ハシミテ家の構図」
「したたかな小国ヨルダン」
 なお即位時に異母弟のハムザ王子が皇太子に指名されたが、昨年末、突如皇太子が退位した。その背景は不明であるが、アブダッラー国王には幼少のフセイン王子があり、同王子をいずれ皇太子にするための布石と思われる。

at 17:40Jordan 

2005年01月27日

1/27 Jordan Times
 JICAとヨルダンのVocational Training Corpによる、イエメン、パレスチナなどアラブ8カ国15名に対するCAD/CAM6週間訓練コースがアンマンで開始された。これまで日本で行われていた研修を日本とヨルダンの共同事業として地元で行う新しい形式である。

コメント:
1/16付Jordan Times記事「ヨルダン、サウジに職業訓練指導員派遣」参照。日本は対中東ODAとして職業訓練事業を重視しているが、訓練対象者を日本に招聘する従来の方式を、ヨルダンと提携して中東現地の同国で行う方式に変更しつつある。


at 16:01Jordan 
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