2005年06月11日

6/11 Kuwait Times
 クウェートのSaad皇太子が体の不調を訴え入院した。国営通信は、経過は良好で近く退院する見込みであると報じた。
 Saad皇太子は73歳で1978年に皇太子となり、同国首相を兼務していたが、1997年に結腸の手術を受け、その後数度入退院を繰り返し健康状態が悪化した。このため2003年には首相は従兄弟で現Jaber首長の義弟Sabahに交替している。
 なお1978年に即位したJaber首長も2001年に脳溢血に倒れロンドンで手術した。昨年9月にニューヨークで検査を受けるなど病気がちであり、義弟のSabah首相がほぼ全面的に国政を取り仕切っている。

コメント:
 クウェートの首長、皇太子ともかなり以前から健康状態が悪い。このため国政の実権は首長の義弟Sabah首相が握っている。同国を支配するSabah家はJaber系とSalim系の二大家系があり、両家系が交替で首長と皇太子をつとめ、首長=国家元首、皇太子=首相で両家系のバランスを保ってきた。しかしSaad皇太子(Salim系)が首相職をSabah(Jaber系)に譲るなど、現在はJaber系がSalim系を圧倒している。
 Sabah家については下記MENA Informantレポート参照
・「クウェートの総選挙と内閣改造
・「クウェート・サバーハ家の構図


at 16:52Kuwait 

2005年06月10日

6/10 Gulf Times (Qatar)
 訪日中のハマド・カタール首長は小泉首相と両国関係の強化について会談を行ない、また首相主催の晩餐会が行なわれた。
 また首長は平沼・藤井衆議院議員等日本側代表団と経済分野の問題について話し合った。日本カタール友好協会はホテルニューオータニで午餐会を催した。
(追記)
 ハマド首長は愛知万博視察のため王妃を伴い3日間の予定で訪日中である。前日のGulf Timesは、首長夫妻が皇居を訪れ、天皇・皇后両陛下と歓談したことを報じている。


at 14:41Qatar 

2005年06月09日

6/9 Arab News (Saudi Arabia) - Kuwait発AFP電
 クウェート議会の委員会で同国北部イラク国境近くの4箇所の油田開発を外国企業に開放する'Project Kuwait'計画(総額85億ドル)が承認された。クウェートが鉱区を外国に開放するのは1970年代初めに国有化されて以来のことである。
 議会は政府原案に対し開放鉱区を4油田に限定するなど多くの修正を行なった。法律では外国企業がクウェートで事業を行なう場合、同国企業を代理店とすることを義務付けているが、Project Kuwaitについては特別に免除される。一方、操業会社は25%の所得税が課され、またクウェート政府の一方的通告により補償無しに生産を制限されるなどの制約が付けられている。
 議会側は政府が修正案に対し今月中に結論を出し、本年末までに入札作業に入ることを要望している。


at 16:06Kuwait 
6/9 Arab News (Saudi Arabia)
サウジアラビアのDelta GroupとBP子会社Innoveneはジュベールで総額40億ドルのエチレン分解装置2基建設するためのMoUを締結した。最初のプラントの完成は2008年後半の予定。株式50億SRの事業会社が近く設立される。
 Delta Groupは1978年に設立され、アゼルバイジャン沖合鉱区の石油開発事業に参加、最近は北及び西アフリカ地域の石油・ガス開発に取り組んでいる。
 Innovene社は本年4月に設立され、売上150億ドルの世界五指に入る石油化学会社である。


at 15:44Saudi Arabia 

2005年06月08日

6/8 Khaleej Times (UAE)
 ドバイ政府の投資会社Dubai Holdingはエネルギー部門の投資会社Dubai Energyを設立することを発表した。同社は外国の石油・ガス事業に対する投資を目的としている。トップにはConocoPhillips社前executiveのAhmad Sharafが就任する。
 詳細は公表されていないが、信頼できる筋によれば、世界最大のエネルギー取引所であるNYMEX(New York Mercantile Exchange)との合弁事業を設立する計画である。
 Dubai Holdingは過去5-6年間に着手された20近くの大プロジェクトを統括するため2004年に設立され、その中にはDubai Internet City, Dubai Media City, Dubai Land等がある。昨年設立されたDubai International Capitalは既にDaimlerChryslerを含む非石油関連企業に25億ドルを投資している。

コメント:
 ドバイは石油・天然ガスのブームに沸く湾岸産油国の余剰資金を吸収する「ブラック・ホール」と化している。ドバイは湾岸諸国にとどまらず中央アジア、東アフリカまで広がる経済圏のハブ(中核)基地となっている。ドバイでの投資はジュベール・アリ・フリー・トレード・ゾーンなど国内の経済インフラに対する設備投資に止まらない。今では世界規模の投資案件を対象とした資金市場へと変貌しつつある。これら急速に拡大する事業分野に対してドバイ政府は欧米の一流経営者を招聘して経営に当たらせているのである。


at 14:44UAE(Abu Dhabi, Dubai) 
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