2005年05月
2005年05月25日
5/25 Gulf Times (Qatar)
堀江駐カタール大使は、ハマド国王の訪日(6/7-9)を前に記者会見を行い非エネルギー分野における両国の協力関係の重要性を強調した。同大使は一例としてイラク復興に対する両国の取組みを取り上げた。また国連改革についても触れ、カタールの非常任理事国入りを支持した。
堀江駐カタール大使は、ハマド国王の訪日(6/7-9)を前に記者会見を行い非エネルギー分野における両国の協力関係の重要性を強調した。同大使は一例としてイラク復興に対する両国の取組みを取り上げた。また国連改革についても触れ、カタールの非常任理事国入りを支持した。
5/25 Arab News (Saudi Arabia)
日サ自動車整備士訓練所(SJAHI)DirectorのAl-Asmarei氏はArab NewsのインタビューでSJAHIの概況を以下の通り語った。
・SJAHIは1998年のアブダッラー皇太子訪日時の覚書に基づき2001年9月に発足、2003年3月に正式に開校した。
・SJAHIはサウジの日本車ディーラー9社(JADIK)と日本自動車工業会が中核となり、JICA、GOTEVOT(サウジ技術訓練機関)の協力により運営されている。
・研修期間は2年で1学年200名、昨年10月に最初の卒業生を送り出した。
コメント:
サウジアラビアでは日本製自動車の人気が高く市場占有率は5割を超えており、中でもトヨタは圧倒的なシェアを誇っている。サウジ政府はかねてから日本車のノックダウン生産を強く求めていたが、これに対し日本のメーカー側は難色を示した。サウジ側の意図は日本の資本と技術を導入して産業を興し、同国が最も頭を痛めているサウジ人の雇用創出を図ることにあったのである。
このような経緯を経てSJAHIは日サ経済協力のシンボルとして発足した。車検制度の無いサウジアラビアの自動車整備市場は未だディーラー工場の力が弱く、「ガレージ工場」と呼ばれる市内の修理工場でインド・パキスタン人などの手で行なわれている。そこではメーカーの純正部品ではなく粗悪な模造部品が横行しているため、耐久性に優れ故障の少ないとされる日本車が修理工場でかえって改悪されるケースが多く、日本車メーカー及びディーラーの頭痛の種であった。
このためサウジ人の若者に自動車整備技術を教え、ディーラー直営工場に送り込むことで、整備士のサウジ人化とメーカー認定整備制度の普及と言う一石二鳥を狙ったのがSJAHIである。本件は日本とサウジの経済協力案件として高く評価されている。
日サ自動車整備士訓練所(SJAHI)DirectorのAl-Asmarei氏はArab NewsのインタビューでSJAHIの概況を以下の通り語った。
・SJAHIは1998年のアブダッラー皇太子訪日時の覚書に基づき2001年9月に発足、2003年3月に正式に開校した。
・SJAHIはサウジの日本車ディーラー9社(JADIK)と日本自動車工業会が中核となり、JICA、GOTEVOT(サウジ技術訓練機関)の協力により運営されている。
・研修期間は2年で1学年200名、昨年10月に最初の卒業生を送り出した。
コメント:
サウジアラビアでは日本製自動車の人気が高く市場占有率は5割を超えており、中でもトヨタは圧倒的なシェアを誇っている。サウジ政府はかねてから日本車のノックダウン生産を強く求めていたが、これに対し日本のメーカー側は難色を示した。サウジ側の意図は日本の資本と技術を導入して産業を興し、同国が最も頭を痛めているサウジ人の雇用創出を図ることにあったのである。
このような経緯を経てSJAHIは日サ経済協力のシンボルとして発足した。車検制度の無いサウジアラビアの自動車整備市場は未だディーラー工場の力が弱く、「ガレージ工場」と呼ばれる市内の修理工場でインド・パキスタン人などの手で行なわれている。そこではメーカーの純正部品ではなく粗悪な模造部品が横行しているため、耐久性に優れ故障の少ないとされる日本車が修理工場でかえって改悪されるケースが多く、日本車メーカー及びディーラーの頭痛の種であった。
このためサウジ人の若者に自動車整備技術を教え、ディーラー直営工場に送り込むことで、整備士のサウジ人化とメーカー認定整備制度の普及と言う一石二鳥を狙ったのがSJAHIである。本件は日本とサウジの経済協力案件として高く評価されている。
2005年05月24日
5/24 Gulf Times (Qatar) - Bloomberg電
クウェート国営石油会社(KOC)は、韓国最大の石油精製企業SK社の株式約4%を3.2億ドルで購入した。しかしSK社はこの報道の確認を拒否した。なお同国では株式総数の5%以下であれば当局に届け出る義務は無い。
本件とは別にKOCは同社石油施設の改良工事を12.3億ドルでSK社の関連会社SK Engineeringに発注しているが、これはKOCの1件の発注金額としては過去最大である。(5/24付Arab News参照)
クウェート国営石油会社(KOC)は、韓国最大の石油精製企業SK社の株式約4%を3.2億ドルで購入した。しかしSK社はこの報道の確認を拒否した。なお同国では株式総数の5%以下であれば当局に届け出る義務は無い。
本件とは別にKOCは同社石油施設の改良工事を12.3億ドルでSK社の関連会社SK Engineeringに発注しているが、これはKOCの1件の発注金額としては過去最大である。(5/24付Arab News参照)
2005年05月22日
5/22 Khaleej Times (UAE)
カタール石油のAl Sidiky下流部門担当取締役は、ロンドンの会議で建設コストが上昇しているため、同国のGTL(Gas to Liquid)計画を一部延期する、と表明した。
カタール初のGTL計画は来年初めに操業開始する予定であり、引き続きRoyal Dutch/Shell及びExxonMobilによる2件、総額130億ドルの計画が進行中である。さらにConocoPhillips, Marathon Oil及びSasolChevronの計画もある。
Al Sidiky取締役は、GTLの原料となる天然ガス開発計画と歩調を合わせる必要性を指摘、またエンジニアリング会社が現在仕事に飢えておらず、建設コストが40-50%上昇していると述べた。
カタール石油のAl Sidiky下流部門担当取締役は、ロンドンの会議で建設コストが上昇しているため、同国のGTL(Gas to Liquid)計画を一部延期する、と表明した。
カタール初のGTL計画は来年初めに操業開始する予定であり、引き続きRoyal Dutch/Shell及びExxonMobilによる2件、総額130億ドルの計画が進行中である。さらにConocoPhillips, Marathon Oil及びSasolChevronの計画もある。
Al Sidiky取締役は、GTLの原料となる天然ガス開発計画と歩調を合わせる必要性を指摘、またエンジニアリング会社が現在仕事に飢えておらず、建設コストが40-50%上昇していると述べた。