2005年10月

10/31 Arab News (Saudi Arabia)
 サウジ石油省次官のAbdulaziz bin Salman王子は、WTO加盟後も国内のガス価格は変わらない、と述べた。また、EUとのWTO加盟交渉ではガス価格問題に多くの時間が費やされ、アブダッラー国王とEU議長のブレア英首相との直接対話で決着していると説明し、サウジでの外国投資に影響は無いと強調した。

コメント:
 サウジ国内の石油化学合弁事業に対する原料ガス価格は75セント/CFTであり、国際的に見て非常に割安である。これがサウジの石化事業の国際競争力の源泉であり、またサウジで石化事業に投資する外国企業の最大のインセンティブとなっている。
 一方、WTOは加盟国が国内輸出産業に過度なインセンティブを与えることは不公正貿易になる、として禁止している。EUはサウジがWTOに加盟した場合、これまで同国の石化製品に課していた関税障壁を撤廃しなければならず、EU内の石化産業が打撃を受けることは必至である。
 このため石化原料ガス価格と石化関税障壁の相互の問題をめぐってWTO加盟交渉が難航したのである。サウジ側はWTO加盟とガス価格据え置きと言う交渉成果をPRしているが、実際の運用がどのように行われるのか今後を注視する必要があろう。


at 21:03Saudi Arabia 

2005年10月30日

at 13:42Today's News 
10/30 Arab News (Saudi Arabia)
 11/11のWTO委員会でサウジアラビアのWTO加盟が正式承認されることを受けて、週明け土曜日の株式市場で総合株価指数(TASI)は15,305.59の史上最高値を記録した。株価は年初に比べ1.86倍に達している。
 Sambaのチーフ・エコノミストBrad Bourlandは、WTO加盟はサウジ経済及び企業にとって良いことである、と語っている。またRiyad銀行のエコノミストは、ここ2-3週間は利食い売りで不安定な相場であったが、市場は新しい段階に入り値上がりが続くであろう、と述べた。

コメント:
 株価の上昇が止まらない。過剰な流動マネーが株式市場になだれ込んでいるためであり、WTO加盟も買い材料とはやし立てられているようである。
 しかしながらWTO加盟がサウジアラビア経済にとってプラス材料となるかどうか、はなはだ疑問であると筆者は考える。サウジアラビアはGCCの中でWTO加盟は最後である。今や世界的にもWTO加盟は当たり前のことであり、むしろFTA(自由貿易協定)が時代の流れである。さらに石油以外の輸出商品を持たないサウジアラビアにとってWTO加盟による貿易拡大は考えられず、むしろ国内になだれ込む外資により地場企業が窮地に立たされるマイナス面の方が大きいであろう。恩恵をこうむるのは安価で良質な輸入品を享受できる一般国民であり、また国際的なステータスをを獲得できるサウジ政府自身であろう。
 詳しくはMENA Informantの筆者レポート「遅きに失したサウジアラビアのWTO加盟」を参照願う。


at 13:24Saudi Arabia 

2005年10月29日

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(サウジ)マッカ、マディナでラマダン最後の金曜礼拝

at 11:44Today's News 
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