2010年09月

2010年09月30日

drecom_ocin_japan at 10:30コメント(0)トラックバック(0)今日のニュース 

2010年09月29日

(注)本シリーズ19は「マイライブラリー」に一括掲載されています。

(MENAなんでもランキング・シリーズ その19)

2. 総合指数MENA1位はUAE
(表「貿易円滑化指数」http://menadatabase.hp.infoseek.co.jp/5-19bEtiSubIndex2010.xps参照)
2010年の貿易円滑化指数(以下ETI指数)でMENA15カ国中最も順位が高かったのはUAEであり、同国の世界ランクは16位であった。これは米国(19位)、日本(25位)よりも高く世界的にもトップクラスと言えよう。これに続くのはバハレーン(世界22位)、第3位はイスラエル(同26位)、第4位オマーン(同29位)、第5位カタール(同34位)である。これら5カ国のMENAにおける順位は昨年と変わっていない。
第6位以下は、6位チュニジア(同38位)、7位ヨルダン(同39位)、8位サウジアラビア(40位)、9位トルコ(同62位)、10位クウェイト(同65位)、11位モロッコ(同75位)、12位エジプト(同76位)、13位シリア(同104位)、14位モーリタニア(同117位)と続いており、MENA15カ国中でETI指数が最も低いのはアルジェリア(世界119位)である。
9位のトルコ(世界62位)までが世界125カ国の上位グループに入っており、クウェイト、モロッコ、エジプトなど6カ国は世界の下位グループである。特にシリア、モーリタニア、アルジェリアは100位以下であり、モーリタニア及びアルジェリアの2カ国は最下位に近い。

3. 分野別に見る各国の状況
 ETIは4つの分野より構成されているが(上記1参照)、分野毎にMENA各国の順位を見ると下記の通りである(詳細はhttp://menadatabase.hp.infoseek.co.jp/5-19bEtiSubIndex2010.xps参照)

(1) Market Access (市場アクセス)
 MENA地域で最も市場アクセスが良いとされたのはバハレーン(世界順位26位)である。これに次いで2番目に高いのはオマーン(同34位)であり、これにチュニジア(同35位)、イスラエル(同43位)となっている。その他上位の国はイスラエル(世界43位)、トルコ(同47位)、ヨルダン(同51位)などである。

これに対して総合順位トップのUAEのこの分野における順位はMENA15か国中11位(世界順位81位)という低い評価となっている。UAEのドバイは海上貿易、航空貿易では地域のハブとしての地位が確立しており、中継貿易地としても栄えている。次項以下にあるとおり他の3項目ではいずれもトップクラスであるが、アブダビなどその他の首長国を含めたUAE全体としては、市場アクセス面の改善の余地があるようだ。
 
(2) Border Administration (通関手続きの透明性)
 この指標のトップはUAEであり、同国は世界順位も12位と極めて高い。2位以下はイスラエル(世界順位25位)、バハレーン(同26位)、サウジアラビア(同31位)、カタール(同35位)の各国がひしめいている。

(3) Transport & communication infrastructure (運輸・通信インフラ)
 運輸・通信インフラ分野も上記(2)の指標と同じような順位を示しており、トップはUAE(世界順位22位)、2位イスラエル(同30位)、3位バハレーン(同33位)などとなっている。その他MENAの主な国ではサウジアラビア(世界45位)、カタール(同46位)、トルコ(同57位)、エジプト(同62位)などとなっている。

(4) Business environment (ビジネス環境)
 ビジネス環境の指標ではカタールがMENA1位であり世界6位である。またUAEも世界9位に入っており、これら2カ国が世界のベストテンに入っていることは特筆に値する。3位以下はオマーン(世界14位)、4位ヨルダン(同21位)、5位ヨルダン(同24位)、6位バハレーン(同25位)などは国際的にも遜色ないレベルである。しかしMENA10位、世界26位のイスラエルはこの指標ではMENA10位、世界53位にとどまっており、総合指標及びその他3つの分野別指標(上記)に比べるとかなり見劣りがする。これは同国がパレスチナ問題を抱え国内の治安状況が悪く、また周辺アラブ諸国との関係も良くないためと考えられる。

(続く)

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 前田 高行 〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601
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drecom_ocin_japan at 17:01コメント(0)トラックバック(0)MENA 

「国境の南」作戦(6)

 

 一方、客人であるイスラエル給油機を取り囲んだサウジアラビア戦闘機は給油機のパイロットに向かって自分たちのテントに立ち寄ること、即ちハフル・アル・バテン基地に着陸するように話しかけた。それは話しかけたと言うより命令したと言った方がいいのかもしれない。それに対して給油機は何も答えず、機体を左右に振っては囲いから逃れようと身をよじった。しかし給油機と戦闘機では運動性能に天と地の差があり、包囲網を脱出することが不可能であることは明らかであった。3羽の鷹に囲まれたのろまなアホウドリはその進退が極まりつつあった。

 

 次第にハフル・アル・バテン基地が近づいて来る。アホウドリはついに横を並走する鷹に体をぶつけて活路を見出そうとした。さすがの鷹もその時だけは身を横に逸らす他なかった。

 

 そのようなことが何度か繰り返された後、後尾につけていた攻撃隊長が断を下した。

 「給油機を撃墜する。」

その声を受け並走する2機の僚機は左右に分かれて行った。隊長はミサイル発射ボタンをぐいと押した。標的は目の前にある大型機。目をつぶってでも撃墜できる確かな標的だ。次の瞬間、ミサイルは狙い違わず給油機に命中した。燃料を腹一杯に蓄えた給油機は大きな炎に包まれた。ばらばらになった機体の破片が陽光を受けきらきら光りながら落下して行く。

 

 隊長の視線の先、地上には細い一本の線が東西に延びている。トランス・アラビア・パイプライン、通称TAPラインである。今は使われていないが、かつてサウジアラビア東部の豊かな原油を地中海に運ぶパイプラインであり、サウジアラビア領内の砂漠の中をイラクとの国境に沿って延々と続いている。

 

 隊長は給油機の破片がTAPラインに向かって落下していくのを見て、サウジアラビア領空内で撃墜したことを再確認した。

 「客人は我々のテントに立ち寄るようにとの申し出を断り領空外に逃走しようとした。従って領空侵犯で撃墜した。」

 隊長は基地に報告すると部下の僚機2機を引き連れ、基地に向かってゆっくり高度を下げ始めた。

 

(続く)

 

(この物語は現実をデフォルメしたフィクションです。)



drecom_ocin_japan at 05:44コメント(0)トラックバック(0)荒葉一也シリーズ 
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