2012年05月

2012年05月27日

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2012年05月26日

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2012年05月25日

(注)本レポートは「マイライブラリー(前田高行論稿集)」で一括ご覧いただけます。
http://members3.jcom.home.ne.jp/3632asdm/0226MenaRank8.pdf

(MENAなんでもランキング・シリーズ その8)

6.2007~2011年の総合ランクの推移(続き)
(2)2007~2011年の世界順位の推移
 MENAの世界平均順位を見ると、2007年の108位から08年112位、09年116位と3年連続して下落し、その後2010年は115位、今回は116位と停滞している。調査対象国が年毎に増加しているため(128カ国→130カ国→134カ国→134カ国→135カ国)単純には比較できないが、Indexの平均値の推移が0.5973(07年)→0.5997(08年)→0.5999(09年)→0.6012(10年)→0.6035(11年)と毎年上がっているにもかかわらず、MENA諸国の平均順位が上がらないのは、その改善ペースが世界の平均以下にとどまっていることを示している。


 07年から11年までの5年間の国別の世界順位の変化を見ると殆どの国は停滞もしくは後退している。たとえばMENAトップのイスラエルの世界順位は07年に36位であったが08年は56位に下がり、09年は45位まで戻ったものの10年52位、11年55位と低落傾向である。またアルジェリアは07年の108位から11年の121位へと毎年順位が落ち続けている。カタールの場合、07年から09年まで109位→119位→125位と連続して後退したあと、10年は117位、今回111位と上昇傾向にある。同国の場合、モーザ王妃の活躍ぶりが外国でも大きく報道されているが、女性全体の地位向上について西欧の評価はまだかなり厳しいものがある。
 
 その他クウェイトの過去5年間の順位は96位→101位→105位→105位→105位であるが、これは調査対象国の増加とともにランクが押し下げられた結果と言える。そしてイエメンは5年間を通じて常に世界最下位にランクされている。


 ちなみに男女格差が世界で最も小さいのはスウェーデン(07年)、ノルウェー(08年)、アイスランド(09年~11年)、といずれも北欧諸国である。日本は2007年から2008年は91位(07年)→98位(08年)と下落、2009年には75位と大幅に改善したが、2010年は再び後退して94位となり、2011年は98位へと更に下がっている。っている。なお米国と中国の順位の推移は、それぞれ31位→27位→31位→19位→17位および73位→57位→60位→61位→61位であり、いずれも日本よりも高いランクである。日本の男女格差は世界の標準よりもかなり下回っていることがわかる。


(完)


本稿に関するコメント、ご意見をお聞かせください。
 前田 高行 〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601
   Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642
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2012年05月24日

(注)本レポートは「マイライブラリー(前田高行論稿集)」で一括ご覧いただけます。
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(MENAなんでもランキング・シリーズ その8)
 
5.分野別順位(続き)
(3)健康・寿命分野の男女格差
 MENA諸国のこの分野における特徴は男女格差が比較的少ないことである。特に国別で見た場合チュニジアとレバノンはともに世界1位であり、指数0.9796は男女間で殆ど格差が無いことを示している。この分野は世界的に見ても男女の格差が少なく日本もこれら両国と同じ指数でありアンゴラなど多くの開発途上国も日本と同率1位である。この分野では二つの項目(新生児の男女比率及び男女の平均寿命)によって指数が算出されているが、この指数は政治など他の分野に比べて各国とも指数が高い。


 カタール(世界127位、指数0.9522)、UAE・クウェイト(同111位、0.9612)に対して、イエメンが83位(指数0.9727)であることに見られるように、医療福祉制度の充実した湾岸産油国が総合評価で世界最下位のイエメンよりも男女格差が大きいという意外な結果を示している。これはおそらく湾岸産油国では制度が男女の格差をはらんだまま発達しているのに対し、イエメンでは制度が未発達のため男女の格差がかえって小さいという逆説的な状況を示しているのかもしれない。


(4)政治分野の男女格差
 この分野は世界各国の政治体制の違いに左右される面が大きい。またこの分野はトップのアイスランドの指標が0.6971、米国が0.1857であるなど上記の健康・寿命指標に比べて世界的に指標値が低いとともに国際的な格差が大きい。MENA各国の指標もトップのイスラエルですら0.1412にとどまり、多くの国の指標は0.1以下である。因みに日本は0.0724(世界101位)、中国は0.1496(同57位)である。


 MENA諸国間の比較で男女格差が少ないと評価されているのは、上記のイスラエル(世界59位)のほかUAE(同62位)、トルコ(同89位)などであり、反対に格差が大きいのはサウジアラビア、カタール(ともに132位)、イエメン(131位)、イラン(130位)、オマーン(129位)などであり、いずれも世界135か国中の最低レベルである。GCC6カ国の中ではUAEが高い評価を受けているが、他の5カ国は男女格差が大きい。特にサウジアラビア及びカタールの指標は0.0000であり、女性の政治分野への進出がまったく閉ざされているとの厳しい評価がなされている。


6.2007~2011年の総合ランクの推移
 全世界の調査対象国数は2007年の128カ国に始まり2008年には130カ国、2009及び2010年は134カ国そして2011年には135カ国へと漸増傾向にある。この間のMENA各国の順位の推移を追うと概略以下の通りである。(調査対象国数が増加しているため、各年の順位をそのまま比較することに若干の問題はあるが、増加数が小さいのでここでは単純比較とする。)


(1) 07~11年のMENA順位の推移
 5カ年を通じてイスラエルは常にMENA1位であった。2位は2007年から2009年まではクウェイトで、2010-11年はUAEである。UAEは2007年の5位から2009年4位、そして2010年、2011年は2位に上昇している。これら3カ国はMENA諸国の中で男女格差が少ない国であった。但し前述のようにクウェイト及びUAEの世界順位は100位以下であり、世界水準から見ると男女格差が大きい。


 カタールは7位(07年)→9位(08年)→11位(09年)と下がったあと、2010年(7位)、2011年(6位)とMENAにおける地位を上げている。これとは逆にオマーンは10位(07年)→8位(08年)→9位(09年)のあと2010年は10位、2011年は14位であり男女格差は悪化している。イエメン及びサウジアラビアは5年間を通じて常にMENA最下位或いはそれに次ぐ順位に留まっている。


(続く)


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