2012年07月

2012年07月30日

(バハレーン)労働相:自国民化政策は近く放棄を予定
(クウェイト)サバーハ家王族、政府批判の言動で逮捕。 *
(GCC)建設部門、今年の発注予定総額655億ドル

*逮捕されたのはSheikh Meshaal Al-Malek Al-Sabah。但しサバーハ家の傍系で首長位継承権のない王族。


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(MENAなんでもランキング・シリーズ その4)

3.2011年のFDI outflows(対外直接投資額) 


(対外投資の6割を占めるクウェイト、カタール、サウジアラビアの湾岸産油国!)
(1)MENA各国の対外直接投資
(表http://members3.jcom.home.ne.jp/areha_kazuya/4-T03.pdf参照)
 2011年のMENA各国の対外投資額(FDI outflows)の総額は304億ドルであり、全世界の合計投資額(1兆7千億ドル)に占める割合は1.8%であった。これは直接投資流入額(FDI Inflows、第1章参照)の世界全体に占める割合4.6%を大きく下回っており、MENA地域は資本の出資者であるよりも、むしろ資本の導入国という色合いが強いことを示している。


 国別では、クウェイトの対外投資額が87億ドルとMENAで最も多い。ついで多いのがカタール60億ドル、サウジアラビア34億ドルである。これら3カ国だけでMENA全体の対外投資の60%を占めている。3カ国は湾岸の産油国であり、原油高騰によりこれらの国々に流れ込んだオイルマネーが外国に還流している様子がうかがわれる。


 第4位はイスラエル(30億ドル)、5位トルコ(25億ドル)、6位UAE(22億ドル)である。6位のUAEまでが対外投資額20億ドルを超えている。第7位以下の各国は10億ドル未満であり6位までとの格差が大きい。


 第7位以下はレバノン(9億ドル)、バハレーン(9億ドル)、エジプト(6.3億ドル)、オマーン(5.7億ドル)、アルジェリア(5.3億ドル)、イラン(4億ドル)、モロッコ(2.5憶ドル)、リビア(2.3憶ドル)と続いている。それ以下のイラク、イエメン、ヨルダン、チュニジア、シリア及びパレスチナ自治政府はいずれも1億ドル未満にとどまっている。


(外国に相手にされず自国投資家からも見放されているクウェイト!)
(2)主要国のFDI Inflows(直接投資流入額)とFDI Outflows(対外直接投資)の差
(図http://members3.jcom.home.ne.jp/areha_kazuya/4-G02.pdf参照)
 トルコ、エジプト、サウジアラビア、UAE、クウェイト、カタール及びイスラエルのMENA主要7か国の直接投資流入額(FDI Inflows、第1章参照)と対外直接投資額(FDI Outflows)を比べると顕著な違いが見られる。


 トルコ、サウジアラビア、イスラエル及びUAEは流入投資額が対外投資額を大幅に上回っており外国からの投資が盛んであることを示している。例えばサウジアラビアの場合、同国への投資流入額(FDI Inflows)が164億ドルであるのに対して、同国から海外への投資額(FDI Outflows)は34億ドルであり、差し引き130億ドルの流入超過である。


 これに対してエジプト、カタール及びクウェイトは外国から自国への投資額が自国から外国への投資額を下回り資本の流出超過となっている。例えばクウェイトの場合、対外投資額87億ドルに対して流入額はわずか4億ドルにとどまり大幅な出超である。カタールもクウェイトと同様の傾向を示しており55億ドルの資本流出超過となっている。


 同じ湾岸産油国でありながらサウジアラビア・UAEとクウェイト・カタールが対照的な様相を示している最大の理由は国内における投資機会の大きさによるものと考えられる。サウジアラビアは湾岸産油国の中では人口も経済規模も大きく、また政府が雇用機会創出のため積極的に国内産業を育成し外国との合弁事業を奨励しており、UAEはドバイが中東・アフリカ・中央アジアの広域経済圏の物流基地として発展しており外国資本のUAEへの進出が盛んである。


 これに対して同じ湾岸産油国でもクウェイト及びカタールは石油・天然ガスの価格高騰により国内に資金が溢れているにも関わらず自国の経済規模が小さいため国内での投資機会が乏しい。外国資本にとっても投資の魅力に乏しく外国からの資本流入が少ない一方、国内の余剰資金は海外に向かっている。特にクウェイトの場合は政府と議会の対立による国政停滞の影響もあり、長期間にわたり資本逃避の傾向が続いている 。クウェイトは外国資本から相手にされず、自国の投資家からも見放されているのが実情である。


(続く)


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