2014年04月

2014年04月27日

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(注)本レポートは上下は「マイライブラリー(前田高行論稿集)」で一括してご覧いただけます。
http://members3.jcom.home.ne.jp/3632asdm/0309MenaTop100.pdf

(圧倒的に多い金融業、100社中46社!)
3.100社の分野別内訳
 分野別で見ると金融業が100社中46社を占め、時価総額でも42%を占めるなど圧倒的な存在感を示している。トップはQatar National銀行(100社中2位、時価総額371億ドル、カタール)であり、これに続いてAl-Rajhi銀行(同、5位、285億ドル、サウジアラビア)、Kingdom Holding(同7位、221億ドル、サウジアラビア)、First Gulf銀行(同9位、184億ドル、アブダビ)及びアブダビ・ナショナル銀行(同10位、182億ドル、アブダビ)の5行がランク上位10社に顔を出している。


 金融分野に次いで多いのが通信分野であり12社がランク入りしている。通信分野のトップ企業はサウジアラビアのSaudi Telecom Co.で同社は全体でも3位である。これに続くのがアブダビのEtisalatおよび同社のサウジ関連企業で携帯電話会社のEtihad Etisalat Co.(Mobily)で3社とも時価総額はMENA10位以内である。その他MENA各国の通信企業もランク入りしており、カタールのOoredoo(時価総額132億ドル)、モロッコのMaroc Telecom(同105億ドル)、クウェイトのMobile Telecommunication Co.(Zain Group)(同98億ドル)、ドバイのEmirates Integrated Telecom. Co.(Du)(同76億ドル)、イランのTelecommunication Co. of Iran(同44億ドル)、イラクのAsiacell(同42億ドル)、エジプトのTelecom Egypt(同37億ドル)及びクウェイトのNational Mobile Telecommunications Co.(Wataniya)(同33億ドル)がTOP 100にランク付けされている。


 その他の分野では石油化学が8社(サウジアラビアのSABICなど)、不動産開発に7社(ドバイのEmaar Propertiesなど)、製造業に6社(カタールのIndustries Qatarなど)、金属加工業に5社(サウジアラビアのMaadenなど)、石油業4社(イランのBandar Abas Oil Refining Co.など)があり、小売業は3社(サウジアラビアのJarir Marketing他)、ユーティリティ分野に2社(Saudi Electricity Co.他)、建設分野1社(ドバイのrabtec)である。


(1割が新規上場企業、膨張する合計時価総額!)
4.成長するMENAの株式市場
 MENAの株式市場は比較的歴史が浅く、近年は産油国を中心として株式公開に踏み切る企業が急増している。今回も100社のうち16社、実に6社に1社が新たに市場に登場した企業である。さらに石油(ガス)の高騰により余剰資金が株式市場に流れ込み株価が上昇している。この結果上位100社の株式時価合計額も2009年の4,703億ドルから昨年は7,041億ドル、そして今回の9,117億ドルと毎年急激に膨張しており、リーマンショック前のピークに達した2008年の時価総額8,630億ドルを超えているのである。


 MENAの民間企業は株式の全てを一族が所有するFamily Businessがほとんどである。彼らはこれまで資本を外部から調達する必要がなく、また経営の自由裁量を確保するため株式の公開には消極的であった。株式上場企業の業種が金融業、通信業、石油化学分野などに偏り、製造業、小売業が少ないのはそのためである。しかし各国の市場の開放が進み競争が激化するに伴い、上場を目指す企業が増加している。MENAの株式市場が今後当分成長することは間違いないであろう。


以上


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 前田 高行 〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601
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2014年04月24日

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