新・アラビア半島定点観測 前田高行責任編集

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 (続く)

　ちなみに世界１位はアイスランドであり、２位以下にはフィンランド、ノルウェー、スウェーデンの北欧３カ国が並んでいる。ベスト・テンではアジアでただ１カ国フィリピンが９位にランク付けされている。これに対して日本は１０４位である。日本は米国(２０位)に大きく後れをとっており、中国（８７位）よりもさらに低く、韓国（１１７位）をわずかに上回る低いランクである。日本は男女格差が非常に大きな国であると評価されていることがわかる。

　チュニジア（１２３位）、バハレーン(１２４位)、トルコ（１２５位）、アルジェリア（１２６位）、オマーン(１２８位)、エジプト（１２９位）の６カ国が１２０位台にひしめいている。そして世界でも最低ランクである１３０位以降はサウジアラビア(１３０位)、モロッコ（１３３位）、ヨルダン（１３４位）、レバノン（１３５位）、イラン（１３７位）、シリア（１３９位）及びイエメン(１４２位)の各国であり、特にイエメンは世界最下位である。MENAの世界平均順位は１２４位であり、イスラエルを除くMENA諸国は男女格差が大きく、男女平等が遅れた地域と言えよう。

　MENA諸国の世界ランクの特徴はイスラエルを除く１６カ国が全て１００位以下と言う極めて低いレベルにあることである。MENAトップのイスラエルは世界ランク６５位である。イスラエル以外のMENA各国の世界ランクは低く殆ど差が無い。イスラエルに続くのはクウェイト(世界ランク１１３位)であり、このほかUAE（１１５位）及びカタール（１１６位）が１１０位台に入っている。

(注)本レポートはブログ「マイライブラリー(前田高行論稿集)で一括してお読みいただけます。
http://members3.jcom.home.ne.jp/3632asdm/0330MenaRank8.pdf

（MENAなんでもランキング・シリーズ　その８）
 
２．MENAの平均世界順位は１２４位、日本も１４２カ国中１０４位
(表http://members3.jcom.home.ne.jp/areha_kazuya/8-T01.pdf 参照)
　「２０１４年版報告書」は、上記の方法(前項１参照)により１４２カ国のそれぞれの総合指数を算出し順位付けを行ったものである。このうちMENAは１７カ国が順位付けの対象となっている。今回調査対象とならなかったのはイラク、リビア、パレスチナ自治政府の２ヶ国１機関である。