2016年04月

2016年04月26日

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(注)本シリーズはブログ「マイライブラリー(前田高行論稿集)」で一括してご覧いただけます。
http://members3.jcom.home.ne.jp/3632asdm/0374MenaRank18.pdf

(MENAなんでもランキング・シリーズ その18)


(武器輸入額世界一はインド、日本は世界24位!)
付2.主要国の武器輸入額(2011年~2015年合計額)
(図http://members3.jcom.home.ne.jp/areha_kazuya/18-G07.pdf 参照)
 2011年から2015年までの5か年間の武器輸入額は世界全体で1,400億ドルであった。国別ではインドが最も多く同国の輸入額は201億ドル、世界全体の14%を占めている。輸入国第2位はサウジアラビアの99億ドルでインドの半分弱である。


 第3位は中国の67億ドルであるが、前項でも述べた通り同国は輸出額でも世界第3位であり、武器貿易が活発なことを示している。次いでUAEが中国とほぼ同額の66億ドル、オーストラリアが52億ドルであり、以上5カ国が武器輸入額50億ドル、年間平均10億ドル以上の国である。6位から9位はトルコ、パキスタン、ベトナムおよび米国でいずれも輸入額は40億ドル台である。因みに日本の武器輸入額は17億ドルで世界24位である。日本の場合、軍事費(463億ドル、第1項参照)に比べ輸入額の割合が比較的小さいのは武器の国産化が進んでいることを示している。


以上


本稿に関するコメント、ご意見をお聞かせください。
 前田 高行 〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601
   Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642
   E-mail; maedat@r6.dion.ne.jp



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2016年04月25日

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(MENAなんでもランキング・シリーズ その18)


付 世界の武器輸出国と輸入国
 ここでは世界の武器の輸出入額を取り上げる。各国の輸出額あるいは輸入額は年度によって大きく変動するので、2011年から2015年までの5年間の合計額について比較検討を行う。


(世界の二大武器輸出国―米国とロシア!)
付1.主要国の武器輸出額(2011年~2015年合計額)
(図http://members3.jcom.home.ne.jp/areha_kazuya/18-G06.pdf 参照)
 2011年から2015年までの5か年間の武器輸出額は世界全体で1,400億ドル強であった。国別では米国とロシアが際立って多く、米国の5年間の輸出総額は469億ドル、ロシアは362億ドルであった。世界全体に占める割合はそれぞれ33%及び25%であり、2か国を合わせると世界の武器輸出額の6割近くを占めている。


 米国、ロシアに次いで輸出額が多いのは中国の84億ドルであるが、米国あるいはロシアの5乃至6分の1にとどまっている。なお次項(輸入額)に触れるとおり中国は輸入額でも世界第3位であり武器貿易大国である。


 中国に次ぐ武器輸出国としてフランス(80億ドル)、ドイツ(67億ドル)、英国(65億ドル)、スペイン(50億ドル)、イタリア(38億ドル)の西ヨーロッパ諸国が肩を並べている。またウクライナ(37億ドル)及びイスラエル(26億ドル)は世界9位及び11位の武器輸出国である。


(続く)


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2016年04月23日

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(MENAなんでもランキング・シリーズ その18)


(急激に膨らむサウジアラビアの軍事費!)
5.主要国の軍事費の推移(2011年~2015年)
(図http://members3.jcom.home.ne.jp/areha_kazuya/18-G05.pdf 参照)
 中東の主要4か国(サウジアラビア、トルコ、イラン及びエジプト)に日本を加えた5カ国の2011年から2015年までの軍事費の推移を比較する。なおここで扱う軍事費は2014年を基準とする実質価格であり、第1項で触れたMENA各国の軍事費の名目価格とは数値が異なっている。


 2011年の軍事費はサウジアラビアが531億ドルで日本(472億ドル)よりも多く、トルコ、イラン、エジプトに比べると圧倒的に多い。同年のトルコ、イランおよびエジプトの軍事費はそれぞれ169億ドル、121億ドル、48億ドルであり、サウジアラビアはトルコの3倍、イランの4.4倍であり、エジプトに比べると11倍と大きな格差がある。


 2011年以降、日本、トルコ及びエジプトはほぼ横ばい状態を続け、イランは減少傾向にある。これらの国に対してサウジアラビアの軍事費は毎年加しており、2015年には854億ドルに達している。これは2011年の1.6倍であり、年間の平均増加率は12.2%の二桁成長である。


 これに対してトルコ及びエジプトの2015年軍事費はそれぞれ177億ドルと54億ドルと5年前の2011年から殆ど増えておらず、イランに至っては5年前より減少しているほどである。この結果これら3か国とサウジアラビアの格差は拡大し、2015年のサウジアラビアの軍事費はトルコの5倍、イランの9倍、エジプトの16倍に達している。この5年間の間にサウジアラビアはイエメン政府に対する軍事介入を強めており、またシリアでも反政府勢力の支援、「イスラム国(IS)」に対する空爆参加などを行っている。また最近ではテロ対策を名目としたイスラム連合軍結成を主導するなど軍事大国の様相を呈し始めていることが軍事費の急増につながっている。


(続く)


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