2005年02月24日

ドバイEmaar社がイスラエル撤退跡地の住宅を購入か?

2/24 Khaleej Times (UAE)
 ドバイの不動産開発会社Emmar社のAbbar会長のイスラエル・パレスチナ訪問が波紋を呼んでいる。Abbar会長はイスラエルのシャロン首相及びパレスチナ自治政府のアッバス大統領と会見、イスラエルが撤退するガザ地区の8千戸の住宅を買い取る意思表示をした。
 Emmar社はプレスリリースで上記目的のためパレスチナ自治区にEmmar Palestine社を設立すると発表、またこれはドバイ皇太子の指示であるとも付言している。
 これに対しアブダビ政府系のIttihad紙は、この取引は受け入れがたいと述べている。Emmar社はAFPの問い合わせに対しコメントを控えている。

コメント:
 ドバイの不動産開発がバブルの兆候を見せて久しいが、その先頭に立つのがドバイ皇太子でUAE国防相でもあるモハメッド・マクツームである。今回のニュースは単に国外進出すると言うだけのものではない衝撃的なニュースである。
 アブダビ側では懸念を表明しているが、アブダビはドバイの暴走を制御できなくなっているように見える。カリスマ的指導力でUAEの各首長国をとりまとめてきたザイード前大統領が昨年末に亡くなって以来、両首長国の意思疎通が疎遠になり、両国間に隙間風が吹き始めたと考えられないだろうか。


at 14:52UAE(Abu Dhabi, Dubai)  
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