2005年03月30日

Aramcoとインド国営石油会社がMoU締結

3/30 Arab News (Saudi Arabia)
 インドのAiyar石油・天然ガス相はエネルギー担当大臣として初のサウジ訪問中であるが、これに合わせてSaudi Aramco社とインド国営石油会社(IOC)は広範囲なMoUを締結するなど、エネルギー面での関係強化を目指している。IOCは近くサウジ国内に事務所を開設する予定であり、AramcoとIOCがインド国内で合弁製油所を建設することも検討される模様。
 Aiyar石油相は、2008年までに原油備蓄を消費量の15日分、5百万トンに高める計画であり、また海外での石油開発のため250億ドルを投ずるつもりであると述べた。
 インドは原油の70%を輸入しており、そのうちサウジアラビアからの輸入は26%、43万B/Dである。

コメント:
 経済成長に必要なエネルギーを確保するため、インドが本格的な資源外交を始めた。世界最大の石油埋蔵量を有するサウジアラビアとの関係強化を図り、サウジを安定的な原油供給ルートとすべく両国の国営石油会社(AramcoとIOC)の協力協定を締結した。
 インドは天然ガスについても世界第2位の埋蔵量を有するイランとの関係強化を目論んでおり、イランのSouth Parsガス田からパキスタンを経由したパイプライン計画が検討されている。中東・北アフリカに対する資源外交で中国は一歩先んじているが、インドは将来のアジアの二大国と目される中国に資源外交面でも激しい対抗心を燃やしているようである。


at 08:50Saudi Arabia  
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