2005年09月02日

パキスタンがイスラエルと会談

9/2 Arab News (Saudi Arabia)
 昨日、パキスタンとイスラエル両国の外相がトルコのイスタンブールで歴史的な会談を行った。会談後、パキスタン外相は、同国がイスラエルと'engage'することにしたと語った。しかし'engage'の内容がいかなるものかについては明らかにしなかった。
 現在イスラエルが国交を有するイスラム国家は、トルコ、ヨルダン、エジプト及びモーリタニアの4カ国だけであるが、イスラエル外相は、全てのイスラム国家と秘密の接触はある、と語った。
 今回の会談はトルコの仲介によるものであり、次回会談は2週間後のニューヨークでの国連総会時とみられる。総会にはムシャラフ・パキスタン大統領が出席する予定であり、同大統領は米国ユダヤ人協会で講演する予定である。なお同大統領は今回の会談が直ちに国交回復を意味するものでは無い、と述べているが、パキスタン国内のイスラム勢力は強く抗議している。
 米国の中東研究機関の専門家は、今回のイスラエルとの会談に踏み切ったパキスタンの意図として、(1)米国が歓迎していること、(2)既にイスラエルと国交を有するインドに対する牽制、(3)イスラム世界で指導権を握ること、の3点にあると分析している。


at 13:10 

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1. パキスタン:イスラエルと初の公式協議  [ ファイブ☆スターBlog ]   2005年09月02日 21:52
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