2005年11月13日

拡大MENA会議、共同声明無しに閉会

11/13 Gulf Daily News(Bahrain) & Arab News(Saudi Arabia)
バーレーンで第2回拡大中東・北アフリカ(Broader Middle East & North Africa)外相会議が2日間にわたり開催された。会議にはG8から米国ライス国務長官、英国Straw外相他の外相級要人及びMENAからはサウジ、シリア、エジプトなどの外相が出席した。しかし共同議長であるバーレーン外相と英国外相の努力にもかかわらず共同声明は出されず、改めて米国とMENA諸国との溝の深さを印象付けた。以下のバーレーン及びサウジアラビアの新聞論調はこのことを浮き彫りにしている。

11/13 Gulf Daily News (Bahrain)
 アラブ各国及びG8の外相による第2回拡大中東・北アフリカフォーラムにおいて、中小企業育成のための基金及び自由と民主主義のための財団が設立され、バーレーンはそれぞれ100万ドルを拠出した。基金には米国も5千万ドル拠出した。
 議長国のバーレーン外相は、時間的制約のため会議宣言を出せなかったものの会議は失敗ではなかったと述べた。

11/13 Arab News
中東に民主主義を植え付けようとした米国の思惑による2日間のフォーラムは共同声明を出せずに閉会した。米国のライス国務長官が会議でシリアを非難したため、Sharaシリア外相は参加者全員の記念写真にも加わらず帰国した。シリア外相はサウジのサウド外相及びアラブ連盟のMousa事務総長と会議場外で協議している。
 会議の共同議長となった英国のStraw外相は、たとえ米国の提案にしても改革に抵抗することは間違っている、と述べたが、同時に米国は偉大な国であるが、民主主義は地中海のギリシャで始まったものだ、とも述べた。


at 22:14 
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