2005年11月28日

ヨルダン、Bakhit新内閣発足

11/28 Jordan Times
 Marouf Bakhitを首相とするヨルダン新内閣が発足した。閣僚23名の内訳は留任9名、元閣僚経験者4名、新任10名であり、Al-Ali企画相(女性)を始め主要経済閣僚は留任した。但し前内閣で4名であった女性閣僚は企画相1名のみとなった。
 Bakhit首相は退役軍人で前職は国家安全委員会議長。新内閣の最重要課題は貧困及び失業対策である。

コメント:
今回の措置は今月初めのアンマン・テロ事件を重く見たアブダッラー国王が、文民の前首相に詰め腹を切らせ、治安重視のため元軍人のBakhitに交代させたものと見ることができよう。国王は1999年の即位後6年間に5人も首相の首をすげ替えており、「トカゲの尻尾切り」と言う印象も否めない。11/10のテロ事件ニュースのコメントでも触れたように、テロ事件前の国王はほとんど海外を飛び歩き内政をおろそかにしていた。今回も都合が悪くなると首相を罷免する国王の悪い癖が出たと言えよう。
アブダッラー国王の外交好きは、偉大なカリスマであり老練な外交官でもあった実父のフセイン前国王を真似たものである。ヨルダンの国内メディアは王家が支配しているため、表立った国王批判は出ていないが、国王のこのような政治手法が国内の一部で反発を呼んでいるのは間違いないであろう。


at 11:35Jordan  
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