2013年05月30日
MENAで最も清潔な国はカタール:腐敗認識指数(2012年版)(4)
(注)本稿は「マイライブラリー(前田高行論稿集)」で一括してごらんいただけます。
http://members3.jcom.home.ne.jp/3632asdm/0265MenaRank14.pdf
(MENAなんでもランキング・シリーズ その14)
4.MENA5カ国と日本、中国のCPI指数の変化(2008~2012年)
(図http://members3.jcom.home.ne.jp/areha_kazuya/14-G01.pdf 参照)
カタール、トルコ、サウジアラビア、エジプト、リビアの5カ国及びMENA19カ国平均に日本・中国を加えた2008年から2012年までのCPI指数の変化を比較すると、カタールは2008年のCPI指数65が2010年には77となり日本の78に肉薄した。しかしその後の2年間は2011年72、2012年68と連続して低下し5年前の水準に戻っている。因みに日本の推移は73(08年)→77(09年)→78(10年)→80(11年)→74(12年)であった。
トルコの場合は46(08年)→44(09年)→44(10年)→42(11年)→49(12年)であり2012年が過去5年間で最も良い。サウジアラビアは2008年の指数が35でMENA平均(39)を下回っていたがその後2年間で急速に改善、2011、12年は指数44でMENAの平均値を超えている。MENA平均値の推移は39(08年)→39(09年)→40(10年)→39(11年)→40(12年)であり5年間を通じて殆ど変っていない。この指数は中国をわずかに上回る水準であり、因みに中国の5年間の推移は36(08年)→36(09年)→35(10年)→36(11年)→39(12年)である。
エジプトとリビアは2008年の指数がそれぞれ28、26であり殆ど差はなかったが、その後エジプトが28(09年)→31(10年)→29(11年)→32(12年)とわずかながら改善しているのに対して、リビアは25(09年)→22(10年)→20(11年)→21(12年)と長期低落傾向である。
(完)
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