2014年09月29日

アラブのパワフル・ウーマン200人(Forbes ME「200Most Powerful Arab Women」より)(1)

(注)本レポートは「マイライブラリー(前田高行論稿集)で一括してお読みいただけます。
http://members3.jcom.home.ne.jp/3632asdm/0326PowefulArabWomen200.pdf

 米国の経済誌Forbesの中東版Forbes Middle East(以下Forbes ME)にアラブ世界で活躍する女性200人が紹介された。イスラムの戒律が厳しいアラブ世界では女性の制約が厳しく、政治、経済、社会のあらゆる側面で女性の進出が遅れていることは疑いようがない。


 しかしながらそのような男性優位の中でも活躍する女性が少なくないことも事実である。彼女たちの活動がメディアを通じて日本へ伝えられることは稀であるが、この機会にForbes MEの特集記事「200 Most Powerful Women 2014」の概要を以下の通り紹介する。
*Forbes Middle East HP:
http://www.forbesmiddleeast.com/en/lists/read/2014/-most-powerful-arab-women/listid/179#.VCdSCJccTIV


 同記事では政官財各界の女性200人が取り上げられている。男性のように一律にランク付けすることが困難と見られ、Forbes MEは政官界(Government)、同族企業(Family Business)及び企業幹部(Executive Management)の三分野に分け、それぞれ59人、85人、56人の合計200人をリストアップしている。同族企業(Family Business)が独立して取り上げられているのは、アラブ・イスラム世界では今も同族企業が経済の実権を握っており、また遺産相続が男女平等であるため一族の女性が経営の中枢を占めることが少なくないからである。


 ちなみに200人の国別内訳はエジプトが29人と最も多く、次いでサウジアラビア27人、UAE26人、クウェイト17人、ヨルダン17人、レバノン16人、バハレーン14人、オマーン12人、モロッコ11人、カタール9人、アルジェリア8人、イラク、チュニジア、パレスチナ、イエメン各3人、リビア、シリア各1人である。なおこれは本人の国籍による区分であり、例えばドバイで働くパレスチナ女性(Ms.Randa Bessiso)のように実際の活動場所が外国のケースもある。


本稿に関するコメント、ご意見をお聞かせください。

 前田 高行 〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601
   Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642
   E-mail; maeda1@jcom.home.ne.jp




drecom_ocin_japan at 10:09コメント(0)トラックバック(0) 

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