2017年10月18日

5年連続でランクを落としたサウジアラビア:世界競争力ランキング(2017-2018年版) (6)

(注)本シリーズは「マイライブラリー(前田高行論稿集)」で一括してご覧いただけます。
http://mylibrary.maeda1.jp/0423MenaRank15.pdf

(MENA
なんでもランキング・シリーズ その15)

 

2016.10.18

前田 高行

 

4.MENAの分野別競争力(続き)

(表http://menarank.maeda1.jp/15-T03.pdf 参照)

(7) 労働市場効率(Labor market efficiency)

世界11位のUAEMENAトップである。イスラエル(世界18位)、カタール(同19位)がこれに続いている。MENAのこの分野における世界順位は概して低く、アルジェリア(133位)、エジプト(134位)、チュニジア(135位)、イエメン(136位)など世界137カ国の中でも最低クラスの国が多い。このためMENAの平均順位は95位であり12の指標の中では最も低い。
(
参考:米国3位、日本22位、中国38位)

 

(8)金融市場の開発度(Financial market development)

MENAではイスラエルが最も洗練された金融市場と評価されており世界11位である。そのほかではUAE(世界24位)、カタール(25位)などが競争力の高い国とされている。金融活動が活発なバハレーンは46位である。
(
参考:米国2位、日本20位、中国48位)

 

(9)技術的即応性(Technological readiness)

この分野では世界ランク7位のイスラエルがMENAトップである。これに続くのはUAE(世界24位)であるがイスラエルとの格差が大きい。以下バハレーン(同31位)、カタール(34位)、サウジアラビア(44位)と続いている。一方、イランおよびエジプトは各々91位、94位である。

(参考:米国6位、日本15位、中国73位)

 

10)市場規模(Market size)

 市場規模の競争力ランクではトルコが世界14位、サウジアラビア15位、イラン19位、エジプト25位、UAEが29位である。上位4カ国は人口の規模がそのまま市場規模に直結していると言えよう。UAEは人口こそ少ないが中継貿易基地として中東・中央アジアおよび東アフリカ地域を市場に取り込んでいることが世界29位の評価につながっている。これに対してクウェイト(50位)、カタール(51位)など人口が少ない湾岸産油国は一人当たりの購買力は高いが市場規模での競争力は低い。

(参考:米国2位、中国1位、日本4位)

 

(11)ビジネスの洗練度(Business sophistication)

 UAEMENA1位(世界13位)であり、これに続くのがイスラエル(15位)、カタール(22位)、サウジアラビア(34位)である。一方、イラン(97位)のように経済制裁を受けていた国は、欧米の経営ノウハウの流入が遅れており、洗練度が低く競争力は見劣りすると評価されている。

(参考:日本3位、米国2位、中国33位)

 

(12)イノベーション(Innovation)

 イスラエルは世界3位であり、技術先進国としての評価が定着しており、MENAの中では抜きん出ている。同国に次ぐMENA2位はカタール(世界21位)、以下UAE(25位)、サウジアラビア(40位)、バハレーン(45位)GCC各国が並んでいる。しかし同じGCC加盟国であるクウェイトは世界103位と極めて低い。クウェイトより順位が低い国はエジプト(109位)とイエメン(134位)の2カ国のみである。

(参考:日本8位、米国2位、中国28位)

 

(続く)

 

本稿に関するコメント、ご意見をお聞かせください。

        前田 高行         183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601

                               Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642

                               E-mail; maeda1@jcom.home.ne.jp

 



drecom_ocin_japan at 15:43コメント(0)MENA  

コメントする

名前
URL
 
  絵文字
 
 
記事検索
月別アーカイブ
タグクラウド
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ