2017年11月08日

地域紛争と油価下落で低迷―MENA(中東・北アフリカ)の「人間開発指数」(2016年版)(2)

MENAなんでもランキング・シリーズ その11)


掲載日2017.11.8

前田 高行

 

MENAHDIが最も高いイスラエルとこれに続くGCC諸国!)

2.2015年のMENAの国別HDI

(表http://menarank.maeda1.jp/11-T01.pdf 参照)

MENAの中で人間開発指数(HDI)が最も高いのはイスラエルの0.899であり、世界順位も19位とかなり上位である。MENA2位以下はカタール(HDI 0.856、世界順位33位、以下同じ)、サウジアラビア(0.847、38位)、UAE(0.840、42位)、バハレーン(0.824、47位)、クウェイト(0.800、51位)とGCC各国がこれに続いている。UNCTADは人間開発指数が0.800以上の国を高々度人間開発(VHHD)として全世界188カ国の内51カ国をVHHDに位置づけている。MENAでは上記6カ国がVHHDとされているが、このうちイスラエルを除く5カ国はGCCである。

 

MENA7位以下の国の指数と世界順位は、オマーン(0.796、52位)、イラン(0.774、69位)、トルコ(0.767、71位)、レバノン(0.763、76位)、アルジェリア(0.745、83位)、ヨルダン(0.741、86位)、チュニジア(0.725、97位)及びリビア(0.716、102位)である。因みにHDIが0.700以上の国は高度人間開発(HHD)とされ、世界188カ国中の106カ国がVHHD或いはHHDの国々である。MENAは19カ国1機関のうち14カ国がVHHD或いはHHDにランク付けされている。

 

上記14カ国以外のMENA各国は中位人間開発(MHD)国、或いは低位人間開発(LHD)の範疇となる。このうちMHDグループに入るのがエジプト(0.691、111位)、パレスチナ自治区(0.684、114位)、イラク(0.649、121位)、モロッコ(0.647、123位)の3カ国1機関である。そしてシリア(0.536、149位)及びイエメン(0.487、168位)は開発度が最も低い低度人間開発(LHD)グループに入っており、MENA諸国の中でも特に低い。

 

MENA諸国の平均指数は0.739であるが、アラブ諸国だけを対象とした場合の指数は0.687、全世界の平均指数は0.717である。アラブ諸国の平均が世界平均を下回っているが、冒頭で触れたとおりGCC産油国は世界的にもかなり上位である。このことからMENAアラブ諸国は産油国と非産油国の格差が大きいと言える。

 

なおHDIが世界で最も高いのはノルウェー(0.949)であり、最も低いのは中央アフリカ(0.352)である。日本はHDI 0.903で世界17位にランク付けされている。米国は0.920、世界10、中国は0.738、世界90位である。米国及び日本はVHHD(高々度人間開発)のグループであるが、中国はヨルダンと肩を並べ高度人間開発(HHD)国グループに入っている。

 

(続く)

 

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drecom_ocin_japan at 21:11コメント(0)MENA  

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