2017年11月14日

地域紛争と油価下落で低迷―MENA(中東・北アフリカ)の「人間開発指数」(2016年版)(5)

MENAなんでもランキング・シリーズ その11)

 

掲載日2017.11.14

前田 高行

 

(世界平均を上回るアラブ諸国!)

5.2014年と2015年のGII比較

(表http://menarank.maeda1.jp/11-T02.pdf 参照)

 2014年と2015年のGII(ジェンダー不平等指数)を比較するとアラブ諸国の平均GIIは2014年の0.537に対して2015年は0.535でありわずかながら改善されている。全世界平均では2014年(0.449)と2015年(0.443)では0.006アップしているのに比べるとアラブ諸国の改善の度合いは少し低い。これはHDI(人間開発指数)と同じ傾向を示している。

 

 各国毎に見ると世界順位がアップした国は6カ国、同じ順位の国が1カ国、順位がダウンした国は12か国であり、順位を落とした国の方が多い。もっとも順位を上げた国はクウェイトであり前年の79位から今回は70位にアップしている。一方順位がダウンした国の中には大きく下がった国が少なくなく、シリアは119位から133位へと14ランク下げており、その他カタール(116位→127位)、リビア(27位→38位)、チュニジア(48位→58位)なども10ランク以上下がっている。

 

 指数で見た場合はアップした国とダウンした国は同じ9か国ずつで、変動のない国が1カ国である。指数が最も上がった国はクウェイトであり、逆に指数が最も下がったのはチュニジアである。なお指数が前回よりアップしたにもかかわらず順位がダウンした国がレバノン、エジプト及びイランの3カ国である。指数が改善しても世界順位が上がらないと言う結果になっている。

 

MENA諸国内の順位で比べるとイスラエル、リビア及びUAEの上位3カ国は変動がなく、またエジプト(18位)及びイエメン(19位)も2年連続で最下位である。

 

 日本、米国及び中国を見ると、日本はGIIが0.133から0.116に改善しており、世界順位も前回の26位から今回は21位に躍進している。米国はGII指数が0.280から0.203と世界平均(0.449→0.443)を大きく上回る改善度を示し、世界順位も55位から43位に上がっている。今回の43位はMENAではリビア(世界38位)とUAE(同46位)の中間に位置している。中国はGIIポイントが0.027改善し、世界順位も40位から37位に上昇している。

 

(続く)

 

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drecom_ocin_japan at 13:36コメント(0)MENA  

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