2018年08月07日

イスラエルを上回るUAE:E-Government指数(2018年版)(1)

(注)本レポートは「マイ・ライブラリーで一括してご覧いただけます。
http://mylibrary.maeda1.jp/0449MenaRank3.pdf

MENAなんでもランキング・シリーズ その3)

 

 中東北アフリカ諸国は英語のMiddle East & North Africaの頭文字をとってMENAと呼ばれています。MENA各国をいろいろなデータで比較しようと言うのがこの「MENAなんでもランキング・シリーズ」です。「MENA」は日頃なじみの薄い言葉ですが、国ごとの比較を通してその実態を理解していただければ幸いです。なおMENAの対象国は文献によって多少異なりますが、本シリーズでは下記の19の国と1機関(パレスチナ)を取り扱います。(アルファベット順)

 

 アルジェリア、バハレーン、エジプト、イラン、イラク、イスラエル、ヨルダン、クウェイト、レバノン、リビア、モロッコ、オマーン、パレスチナ自治政府、カタール、サウジアラビア、シリア、チュニジア、 トルコ、UAE(アラブ首長国連邦)、イエメン、

 

 これら19カ国・1機関をおおまかに分類すると、宗教的にはイスラエル(ユダヤ教)を除き、他は全てイスラム教国家でありOIC(イスラム諸国会議機構)加盟国です。なおその中でイラン、イラクはシーア派が政権政党ですが、その他の多くはスンニ派の政権国家です。また民族的にはイスラエル(ユダヤ人)、イラン(ペルシャ人)、トルコ(トルコ人)以外の国々はアラブ人の国家であり、それらの国々はアラブ連盟(Arab League)に加盟しています。つまりMENAはイスラム教スンニ派でアラブ民族の国家が多数を占める国家群と言えます。

 

 第3回のランキングは、国際連合(UN)が行ったE-Government Survey 2018の「E-Government Development Index(E-Government開発指数)」についてMENA諸国をとりあげて比較しました。

 

   ホームページ:http://unpan3.un.org/egovkb/en-us/Reports/UN-E-Government-Survey-2018 

 

1.「E-Government開発指数」について

 E-Government開発指数は世界各国政府の情報通信技術(ICT, Information & Communication Technology)の開発利用状況を比較調査したものであり、2003年に第1回報告書が発表され、2010年以降は隔年で調査が実施されている。調査の結果は指数化され順位付けされているが、調査は(1)Online Service(オンライン・サービス), (2)Telecommunication Infrastructure(通信インフラ)及び(3)Human Capital(人材)3つの分野で構成され、それらを総合したE-Government開発指数(E-Government Development Index)の4つの指数が示されている。

 

 今回の調査対象国の総数は193カ国であり、MENAについてはパレスチナ自治政府を除く19か国が評価されている。

 

(続く)

 

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        前田 高行         183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601

                               Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642

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drecom_ocin_japan at 11:12コメント(0)MENA  

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