2018年08月20日
イスラエルを上回るUAE:E-Government指数(2018年版)(5完)
(注)本レポートは「マイ・ライブラリーで一括してご覧いただけます。
http://mylibrary.maeda1.jp/0449MenaRank3.pdf
(MENAなんでもランキング・シリーズ その3)
6.過去5回の世界ランクの推移
(表http://menarank.maeda1.jp/3-G02.pdf参照)
MENA主要5カ国(UAE、イスラエル、サウジアラビア、トルコ、エジプト)及び日本と中国の合計7カ国について2010年以降の過去5回の世界ランクの推移を見ると、まず2010年は日本が世界17位で7カ国の中では最も高く、次いでイスラエル26位、UAE49位、サウジアラビア58位、トルコ69位、中国72位と続き、エジプトは86位で7か国中最も低かった。
2012年は日本、トルコ、中国及びエジプトの順位が下がり、一方イスラエル、UAEサウジアラビアは順位が上がった。この結果、イスラエルは世界16位となり、日本(18位)を上回り、またUAE,イスラエル及びサウジアラビアの上位グループとトルコ、エジプトの下位グループの格差が拡大した。
2012年以降は日本は世界10位前後を維持し、UAE、トルコ及び中国は世界順位が上昇する傾向を示した。その一方、イスラエル、サウジアラビアおよびエジプトは順位が下落している。2018年の世界順位は日本が10位、UAEは21位であり、いずれも2010年に比べ順位がアップしているが、特にUAEの上昇が目覚ましい。イスラエルの2018年の世界順位は31位であり過去5回の中では最も低くUAEにも追い抜かれたが、引き続き世界の上位グループの地位を保っている。
サウジアラビアは2010年の世界58位から、一時は36位まで上昇したが、その後ダウンし2018年の順位は2010年とほぼ同じ52位に戻っている。サウジアラビアとは逆にトルコは2012年に80位まで下落した後、過去3回連続して順位を上げ、今回はサウジアラビアと並ぶ世界53位に上昇している。
中国は過去5回を通じて大きな変動は無く、現在は世界60位台に定着したように見受けられる。エジプトは下落傾向が止まらず、前々回の世界80位を頂点に前回は108位、今回は114位と大きく後退している。
以上
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