2018年11月13日

日本が5位に躍進:世界競争力ランキング(2018年版) (3)

(注)本シリーズは「マイ・ライブラリー」で一括してご覧いただけます。
http://mylibrary.maeda1.jp/0455MenaRank15.pdf

(MENA
なんでもランキング・シリーズ その15)

 

3.過去5回の順位の推移

3-1 MENA各国の順位の変遷(第14回~第18回)

(表http://menarank.maeda1.jp/15-T02.pdf 参照)

第14回(2014年)から第18回(2018年)までの競争力ランクの推移を見ると、第14回から第16回まではUAEとカタールが連続して世界20位以内に入り、両国で毎年MENAのトップを競っていた。昨年の第17回ではUAEは引き続き20位以内にとどまったが、カタールは25位に落ち、替わってイスラエルがUAEを抜いて16位となりMENAトップの座についた。今年の第18回では前項で述べた通り3か国は一斉に順位を下げ、イスラエルはかろうじて20位になったものの、UAEは27位、カタールも30位に転落している。

 

これら3カ国に続くのがサウジアラビアであるが、同国は第14回の世界24位以降、毎年連続して順位を下げ今回は世界39位にとどまっている。GCC6カ国の中で過去3年間で唯一順位を上げているのがオマーンである。同国の2014年の世界順位は46位であったが、その後2年連続で順位が落ち2016年には66位までさがった。しかし2017年には62位に回復、今回(2018年)は一挙にランクを15位上げ世界47位と5年前の状態に戻している。バハレーンは40位台を維持し続けてきたが今回は50位にランクを下げ、またクウェイトは2015年の世界34位をピークに4年連続で順位を下げ、今回は5年間で最も低い世界54位となっている。このようにGCC6カ国はいずれも今年の順位が5年前を下回っているもののMENAの上位を独占している。

 

GCCとイスラエルに次ぐ競争力を維持しているのはトルコであり、2014年以降今回までの世界順位の推移は、45位→51位→55位→53位→61位である。またヨルダンは64位→64位→63位→65位→73位、モロッコは72位→72位→70位→71位→75位とそれぞれ世界60位~70位台を維持している。

 

5年間を通じて競争力の調査対象国数は137~144カ国でありイスラエルからトルコまでの8カ国は5年間を通じて世界の上位クラスに入っている。上記以外の主な国の順位の変遷を見ると、イランは83位→74位→76位→69位→89位であり昨年69位まで上げた順位が今年は一挙に89位に下落している。またエジプトは119位→116位→115位→100位→94位と、昨年まで万年100位以下であったが、今回は94位にアップし、5年前に比べるとランクが大幅に上昇している。

 

(続く)

 

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        前田 高行         183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601

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drecom_ocin_japan at 11:31コメント(0)MENA  

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