2018年11月14日
日本が5位に躍進:世界競争力ランキング(2018年版) (4)
(注)本シリーズは「マイ・ライブラリー」で一括してご覧いただけます。
http://mylibrary.maeda1.jp/0455MenaRank15.pdf
(MENAなんでもランキング・シリーズ その15)
3-2 MENA3カ国と米国・日本・中国の比較(2014年~2018年の推移)
MENAのサウジアラビア、トルコ、UAE3カ国と米国、日本、中国の過去5回の競争力順位を比べてみる。
(図http://menarank.maeda1.jp/15-G01.pdf 参照)
米国の2014年の順位は世界3位であったが、5年間の順位は3位→3位→3位→2位→1位であり、毎回高い競争力を維持するとともに年々その地位がアップ、今回は世界1位に選ばれている。これに対して日本は6位→6位→8位→9位→5位と10位以内を維持しており今回は過去5年間で最高のランクである。
UAEは2014年は世界12位であり、その後の3年間は若干ランクが落ちたものの20位以内をキープしていた。しかし今年はランクが大幅に下落し27位に下がっている。その結果中国との格差がなくなった。因みに中国は5年間を通じて27、28位である。UAEと同じGCCの産油国であるサウジアラビアは2014年は24位であり、中国を上回っていたが、その後は毎年ランクを下げ、2016年には中国に追い抜かれて29位にとどまり、さらに今回は世界39位に陥落している。
トルコの場合2014年の順位は45位であったが、その後51位→55位→53位と3年連続で50位台にと染まっていた。しかし今回(2018年)は61位に下落している。国内経済は安定しているが、隣国シリアの内戦が影を落としており、また米国による経済制裁など対外的な問題を抱えていることがトルコの競争力低下の要因の一つであると思われる。
(続く)
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