Oil

2005年12月27日

12/27 Kuwait Times - Moscow発AFP電
 ロシアとOPECが閣僚級協議を毎年開くことが決まった。これはロシアを訪問中のサバーハOPEC議長(クウェート石油相)がロシアの工業・エネルギー相、外相等との会談後の共同声明で明らかにしたものである。サバーハ議長は先に訪問した中国においても同様の中国-OPEC定期協議を行うことを合意している。
 ロシアはサウジアラビアに次ぐ世界第二位の産油国であり、また1/1からモスクワで行われるG8の議長国である。このためOPEC議長のロシア訪問は産消対話を進めるための布石と見られる。なお共同声明ではエネルギー政策協議にはG8、OPECのみならず中国、インド、韓国なども加えるべきである、としている。

*中国とOPECの共同声明は「石油文化・今週のトピック」参照


at 10:48 

2005年12月13日

12/13 OPEC Press Release
(以下は12/12クウェートで開催されたOPEC第138回臨時総会の新聞発表概要である。)
・OPEC臨時総会はイランのHamaneh新エネルギー相を加え、またオブザーバーとしてスーダン、シリア、エジプト、オマーン各国の石油相を迎えてクウェートで開催された。
・市況については、十分な原油の供給と備蓄がなされているとの認識で一致した。
・現行の28百万B/D生産枠は維持し、前回総会での2百万B/D追加増産枠については予定通り本年末までを期限とする。
・来年1/31にウィーンで臨時総会を開催し、2006年第二、第三四半期の生産レベルを協議する。
・通常総会は3/8にウィーンで開催。
・来年1月以降の新OPEC議長にナイジェリアのDaukoru石油相を選出。


at 15:26 

2005年12月03日

12/3 Kuwait Times
 OPEC議長のクウェート石油相は、ウィーンで行われたEUとOPECの閣僚級会議の後、12日に開催されるOPEC総会では現行生産枠(2,800万B/D)は変更されないであろう、と語った。また9月の会議で市況の状況で追加増産するとした200万B/Dについては、次回会議で審議されるとの見通しを示した。
 なおEU-OPEC閣僚級会議後に発表された共同声明では、世界的な製油諸能力不足が今後数年間市況を不安定化させるとの見通しのもとで、消費国による下流部門への投資を要求している。
 原油価格は8月末にバレル当り70.85ドルの史上最高値をつけた後、現在はニューヨーク$58.91、ロンドン$56.79(いずれも1月渡し価格)に落ち着いている。


at 10:57 

2005年11月27日

11/27 Arab News (Saudi Arabia)
 サウジアラビアのナイミ石油相は、リヤドで開かれたGCC石油相会議後の記者会見で、12/12のOPEC会議(クウェート)では生産量の削減は考慮されないだろう、と語った。
 また同相は、世界の石油在庫水準は適正な状態で、現在は供給が需要を上回り価格も落ち着いている、との認識を示すと共に、石油価格高騰の原因が産油国側にあるとする消費国の主張は誤っており、彼らが賦課している石油税や付加価値税(VAT)こそが問題であると指摘した。
 OPECは生産枠を28百万B/Dとしており、また石油価格は8月の70$/バレルから55-58$に下落している。


at 13:14 

2005年11月20日

11/20 Arab News (Saudi Arabia)
 サウジアラビアのアブダッラー国王は、リヤドにおけるInternational Energy Forum(IEF)の事務局開設式典の挨拶で、消費国がエネルギー税を削減するよう求めた。また国王はサウジアラビアの石油政策は、妥当で公正な石油価格の達成及び消費者全てに対する十分な供給の確保、の二点であると述べた。またJoint Oil Data Initiative(JODI)による新たな石油データベースも発足した。

コメント:
 IEFは産消対話のために1991年に設立、2000年のリヤド会議で恒久的な事務局をリヤドに設置することが提案され、2002年の大阪会議で承認された。その時同時に産消両グループの共通石油データベースを構築することも決議された。
 今回の会合には、米国のBodmanエネルギー庁長官をはじめ、消費国側の英、仏、独及び産油国側のイラン、メキシコ、クウェート、イラク各国の経済又はエネルギー大臣が出席した。Bodman長官はクウェート、アブダビを訪問し意見交換を行っており、また英仏両国の蔵相は、石油の生産及び精製能力増強を促す先のG7会議の決議を携えてサウジアラビアを訪問した。
 このような中で(新聞報道で見る限り)IEF大阪会議で産消対話を促進したはずの日本のプレゼンスが無いのはどうしてだろうか。日本にとってエネルギー外交が最重要課題の一つであり、また中東では中国、インドなどエネルギーの大消費国が活発に動いているだけに一寸残念である。


at 12:37 
記事検索
月別アーカイブ
タグクラウド
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ