MENA

2017年03月26日

MENAなんでもランキング・シリーズ その7)

 

2.MENAトップのUAEは世界8位

(表http://menarank.maeda1.jp/7-T01.pdf 参照)

 MENA15ヶ国のトップはUAEで世界順位は8位と高い評価を得ている。これは同11位の米国より高く40位の日本を大幅に上回っている。UAEに次ぐMENA2位はカタールであり世界順位は29位とUAEとかなり大きな差がある。以下はイスラエル(世界36位)、バハレーン(同44位)までの4カ国が世界50位以内である。これら4カ国に続くのはヨルダン(世界53位)で世界60位台にはトルコ(同60位)、クウェイト(同61位)及びサウジアラビア(同64位)が並んでいる。次いでオマーン(82位)及びモロッコ(同86位)までの10カ国が全世界180か国の上位グループとなる。

 

 MENA上位10か国の内訳を見るとそのうち6カ国はGCC諸国(サウジアラビア、クウェイト、UAE、オマーン、カタールおよびバハレーン)である。これらの国々は豊かな石油(あるいは天然ガス)の収入により高度な経済社会を実現し、欧米の経済システムが浸透しているため経済の自由度が高いと評価されている。

 

 MENA11位以下の5カ国はいずれも世界100位以下であるがその順位は以下のとおりである。

 チュニジア(同123位)、レバノン(同137位)、エジプト(同144位)、イラン(同155位)、アルジェリア(172位)でありアルジェリアの経済自由度は世界180か国中でも最低レベルと評価されている。MENA15カ国の平均世界順位は84位であり中位よりわずかに高いレベルにある。

 

 ちなみに世界1位は香港であり、米国17位、日本40位、中国は111位である。最下位(180位)は北朝鮮。

 

(続く)

 

本稿に関するコメント、ご意見をお聞かせください。

        前田 高行         183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601

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2017年03月22日

MENAなんでもランキング・シリーズ その7)

 

中東北アフリカ諸国は英語のMiddle East & North Africaの頭文字をとってMENAと呼ばれています。MENA各国をいろいろなデータで比較しようと言うのがこの「MENAなんでもランキング・シリーズ」です。「MENA」は日頃なじみの薄い言葉ですが、国ごとの比較を通してその実態を理解していただければ幸いです。なおMENAの対象国は文献によって多少異なりますが、本シリーズでは下記の19の国と1機関(パレスチナ)を取り扱います。(アルファベット順)

 

 アルジェリア、バハレーン、エジプト、イラン、イラク、イスラエル、ヨルダン、クウェイト、レバノン、リビア、モロッコ、オマーン、パレスチナ自治政府、カタール、サウジアラビア、シリア、チュニジア、 トルコ、UAE(アラブ首長国連邦)、イエメン、

 

 これら19カ国・1機関をおおまかに分類すると、宗教的にはイスラエル(ユダヤ教)を除き、他は全てイスラム教国家でありOIC(イスラム諸国会議機構)加盟国です。なおその中でイラン、イラクはシーア派が政権政党ですがその他の多くはスンニ派の政権国家です(*)。また民族的にはイスラエル(ユダヤ人)、イラン(ペルシャ人)、トルコ(トルコ人)以外の国々はアラブ人の国家であり、それらの国々はアラブ連盟(Arab League)に加盟しています。つまりMENAはイスラム教スンニ派でアラブ民族の国家が多数を占める国家群と言えます。

 

 第7回のMENAランキングは、米国のヘリテージ財団とウォール・ストリート・ジャーナルが共同で発表した「The 2017 Index of Economic Freedom World Rankings」についてMENA諸国をとりあげて比較しました。

 

   ホームページ:http://www.heritage.org/index/  

 

1.「The 2017 Index of Economic Freedom World Rankings」について

Index of Economic Freedom(以下経済自由度)は、ワシントンに本部がある米国の保守系シンクタンクのヘリテージ財団(Heritage Foundation)The Wall Street Journalと共同で毎年公表しており、2017年レポートでは世界180カ国がランク付けの対象となっている。そのうちMENAはシリア、リビア、イラク、イエメン及びパレスチナ自治政府を除く15カ国が評価対象となっている(なおシリア、リビア、イラク及びイエメンはいくつかの個別分野(Pillar, 下記参照)で評価付けされているが、総合的なランクはない)。

 

 IndexPillarと呼ばれる以下の12の分野について各国の自由度に応じた点数評価とランク付けがされ、またそれらを総合したランク付けが行われている。

 

12のPillar(分野)

(1)   Property Rights

(2)   Judicial Effectiveness

(3)   Government Integrity

(4)   Tax Burden

(5)   Government Spending

(6)   Fiscal Health

(7)   Business Freedom

(8)   Labor Freedom

(9)   Monetary Freedom

(10)Trade Freedom

(11)Investment Freedom

(12)Financial Freedom

 

(続く)

 

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2017年03月12日

(注)本シリーズは「マイライブラリー(前田高行論稿集)」で一括してご覧いただけます。
http://mylibrary.maeda1.jp/0402MenaRank14.pdf


MENAなんでもランキング・シリーズ その14)

 

3.2012-2016年の世界順位の変化

(表http://menarank.maeda1.jp/14-T02.pdf 参照)

 2012-2016年の各国の順位の変動を見ると、過去5年間は2015年を除きUAEMENAのトップである(2015年はカタールがトップ)。5か年間を通じてUAEは常に世界20位台を維持しており(27位→26位→25位→23位→24位)、またカタールも5年間を通じてほぼ世界20位台であり、またイスラエルは世界30位台にある。MENA諸国の中ではこれら3か国が安定して世界の上位グループに位置しており、腐敗の少ない清潔な国であると評価されている。

 

これら3カ国に続くヨルダン及びサウジアラビアが40位~60位台を上下している。因みにサウジアラビアは66位(2012年)→63位(2013年) →55位(2014年) →48位(2015年)→62位(2016年)である。なおクウェイト、バハレーン、トルコの各国は2015年までは50~60位台を続けていたが、2016年にはいずれも世界順位が70位台に下がり清潔度の評価が落ちている。

 

4.MENA5カ国と日本のCPI指数の変化(2012~2016年)

(図http://menarank.maeda1.jp/14-G01.pdf 参照)

 UAE、トルコ、サウジアラビア、エジプト、イランの5カ国に日本を加えた2012年から2016年までのCPI指数の変化を比較すると、UAEは2012年のCPI指数68が2015年には70とわずかではあるが改善しているが、2016年には5年間では最も低い66にとどまっている。この間日本は74(12年)→74(13年)→76(14年)→75(15年)→72(16年)と2014年をピークにここ3カ年は低落傾向にある。5年間の両国の差は5乃至6ポイントで殆ど変化がない。

 

 サウジアラビアは2012年の44から2015年には52まで改善したが、昨年は6ポイント下落して46であった。トルコの場合は49(12年)→50(13年)→45(14年)→42(15年)→41(16年)であり2013年をピークに長期低落傾向にある。この間2014年にはサウジアラビアがトルコを追い抜き現在もその状況が続いている。

 

 エジプトは32(12年)→32(13年)→37(14年)→36(15年)→34(16年)であり2014年以降腐敗度は悪化する傾向が見られる。イランは28(12年)→25(13年)→27(14年)→27(15年)→29(16年)と20台後半に推移しており2013年以降多少改善しているものの腐敗度は高いままである。

 

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2017年03月10日

(注)本シリーズは「マイライブラリー(前田高行論稿集)」で一括してご覧いただけます。
http://mylibrary.maeda1.jp/0402MenaRank14.pdf

MENAなんでもランキング・シリーズ その14)

 

 

2.MENA諸国のCPI指数と順位

(表http://menarank.maeda1.jp/14-T01.pdf 参照)

 2016年度の腐敗認識指数はMENA諸国ではパレスチナ自治政府を除く19カ国が評価対象となっている。最も腐敗度が低いと評価されたのはUAEであり、同国のCPI指数は66、世界順位は24位である。これは日本(CPI指数72、世界順位20位)、米国(同、74、18位)より若干低いランクである。

 

UAEに次ぐMENA第2位はイスラエル(CPI指数64、世界順位28位)、3位はカタール(同61、31位)である。これら3か国より少し順位が下がるのは、ヨルダン(同48、57位)、サウジアラビア(同46、62位)及びオマーン(同45、64位)の国々である。その他CPI指数が40台前半で世界順位の70位台にバハレーン、クウェイト、チュニジア、トルコの4カ国があり、これら10カ国が世界の上位グループに入っている。

 

MENA11位はモロッコでCPI指数37、世界順位90位、MENA12位以下の8カ国は世界100位以下である。特にリビア、イエメン(CPI指数14、世界170位)及びシリア(同13、173位)は世界176カ国中の最下位グループに位置している。

 

MENA1位のUAEを含めMENA上位8カ国のうちイスラエル(MENA2位)を除く7カ国はいずれも絶対君主制(王制、首長制あるいはスルタン制)国家である。さらに7か国中ヨルダンを除く6か国はGCC(湾岸協力機構)を構成するアラビア湾岸諸国である。このことからMENAでは絶対君主制国家が清潔であり、共和制国家が腐敗しているということが言えよう。CPIレポートは「貧困と腐敗の間には強い相関関係がある」と指摘しており、上位にUAE、カタールなどのGCC産油国或いは経済力の強いイスラエルが並んでいることはレポートの指摘を裏付けている。

 

CPI指数及び世界順位を昨年のそれと比較すると、指数がアップした国は5カ国(イスラエル、チュニジア、イラン、イラク及びモロッコ)であり、オマーンおよびレバノンは昨年と変化はなかった。しかしこれら7か国を除く12カ国のCPI指数は下落しており、特にカタールは10ポイントも下がり、クウェイト及びバハレーンも8ポイント低下するなどGCC諸国は軒並み指数が下がり腐敗度が上がっていると評価されている。

 

更に世界順位を昨年と比較すると順位が上昇したのはイスラエル(32位→28位)及びチュニジア(76位→75位)の2カ国にとどまり、他の17カ国は昨年より順位が下がっている。特に大きく順位を下げたのはバハレーン、クウェイト、アルジェリア及びエジプトの4カ国であり、これらの国々はいずれも前年より20位も下落している。またシリア、イエメン、サウジアラビアなども順位が二桁以上下落している。

 

MENAの平均値で見るとCPI指数は40から38に、また世界順位は85位から95位に落ちている。このことからMENA諸国は腐敗度が昨年より高まっていることがわかる。そして世界順位の下落幅が大きいことは、MENAの腐敗の度合いが世界の他の地域に比べて大きくなっていることを示している。

 

 因みに世界でCPI指数が最も高い国(即ち腐敗度が最も低いとされた国)はデンマークでそのCPI指数は90である。また日本(CPI指数72、世界20位)及び米国(同74、18位)は既に述べたとおりMENAトップのUAEよりも高い。そして中国はCPI指数40、世界順位79位であり、トルコ、チュニジアあるいはクウェイトとほぼ同じレベルである。

 

(続く)

 

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2017年03月06日

(注)本シリーズは「マイライブラリー(前田高行論稿集)」で一括してご覧いただけます。
http://mylibrary.maeda1.jp/0402MenaRank14.pdf

MENAなんでもランキング・シリーズ その14)

 

 

 中東北アフリカ諸国は英語のMiddle East & North Africaの頭文字をとってMENAと呼ばれています。MENA各国をいろいろなデータで比較しようと言うのがこの「MENAなんでもランキング・シリーズ」です。「MENA」は日頃なじみの薄い言葉ですが、国ごとの比較を通してその実態を理解していただければ幸いです。なおMENAの対象国は文献によって多少異なりますが、本シリーズでは下記の19の国と1機関(パレスチナ)を取り扱います。(アルファベット順)

 

 アルジェリア、バハレーン、エジプト、イラン、イラク、イスラエル、ヨルダン、クウェイト、レバノン、リビア、モロッコ、オマーン、パレスチナ自治政府、カタール、サウジアラビア、シリア、チュニジア、 トルコ、UAE(アラブ首長国連邦)、イエメン、

 

 これら19カ国・1機関をおおまかに分類すると、宗教的にはイスラエル(ユダヤ教)を除き、他は全てイスラム教国家でありOIC(イスラム諸国会議機構)加盟国です。なおその中でイラン、イラクはシーア派が政権政党ですが、その他の多くはスンニ派の政権国家です。また民族的にはイスラエル(ユダヤ人)、イラン(ペルシャ人)、トルコ(トルコ人)以外の国々はアラブ人の国家であり、それらの国々はアラブ連盟(Arab League)に加盟しています。つまりMENAはイスラム教スンニ派でアラブ民族の国家が多数を占める国家群と言えます。

 

 第14回のランキングは、汚職追放を目指す世界のNPO法人Transparency International(略称:TI、本部ベルリン)が毎年発表している「Corruption Perception Index(腐敗認識指数)」についてMENA諸国をとりあげて比較しました。

 

   ホームページ

TI本部: http://www.transparency.org/

日本支部: http://www.ti-j.org/

 

1.「Corruption Perception Index (腐敗認識指数)」について

 Corruption Perception Index(CPI, 腐敗認識指数)は、公務員と政治家がどの程度腐敗しているか、その度合いを国際比較し、国別にランキングしたものである。ベルリンに本部のあるNPO法人Transparency International(TI)が手がけており、日本にはその支部「NPO法人トランスペアレンシー・ジャパン」がある。

 

CPIは1995年に第一回の指数を発表、今年で21回目である。調査当初は対象国が41カ国、調査内容も7種類と小規模であったため、各国からは調査結果に対する不満が出たが、回を重ねるに従い内容の信頼性も高まり今回の対象国は176か国である。そのうちMENA地域の対象国はパレスチナ自治政府を除く19か国である。

 

評価は各国の実業家或いは分析専門家など実務で腐敗の現場に直面している人々の経験や認識に基づくアンケートを統計処理したものであり、CPIは0から100までのスコアで国を採点している。0点は最も腐敗していると考えられる国を、100点は最も透明性が高い国であることを示している。

 

(続く)

 

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