MENA

2018年06月12日

(注)本レポートは「マイ・ライブラリー」で一括してご覧いただけます。
http://mylibrary.maeda1.jp/0443MenaRank6.pdf

MENAなんでもランキング・シリーズ その6)

 

掲載日:2018.6.12

前田 高行

 

(ランクが大幅に落ちたUAE!)

3.2017年と2018年の自由度の比較

(http://menarank.maeda1.jp/6-T01.pdf参照)

 報道の自由度のMENAの世界平均順位は前回及び今回共に139位である。ポイントは昨年の48.89に対して今年は48.33でありわずかながら改善している。このことは世界全体で報道の自由度が改善されているためMENAの順位に変化がないことを示している。

 

MENAの中では前回世界91位であったイスラエルが今回87位にランクアップし、2年連続でMENAトップである。イスラエルのように前回より順位を上げた国はヨルダン(138位→132位)など少数にとどまり、逆に順位が変わらなかった国と下がった国は15か国に達している。UAEは前回の119位から今回は128位に下がり、MENAの中では下げ幅が最も大きい。

 

 因みに日本は2017年のポイント29.44から2018年には28.64に改善しており、世界順位も昨年の72位から今年は67位にアップしている。なお米国はポイント、世界ランク共に昨年と変わらず世界45位である。また中国は昨年と同様の176位であるがポイントは77.66から78.29にわずかながら悪化している。

 

(続く)

 

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        前田 高行         183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601

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2018年06月11日

(注)本レポートは「マイ・ライブラリー」で一括してご覧いただけます。
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MENAなんでもランキング・シリーズ その6)

 

掲載日:2018.6.11

前田 高行

 

(MENAの世界平均順位は180カ国中139位!)

2.2018年版のMENA各国の「報道の自由度」ランク

(http://menarank.maeda1.jp/6-T01.pdf 参照)

MENA19カ国1機関(上記参照)の中で最もランクが高かったのはイスラエルであり、同国は世界180か国中の87位である。MENAトップとはいえ世界180か国の中では平均をわずかに上回る水準にとどまっている。イスラエルに次ぐのがチュニジア(97位)でありこの2か国以外のMENA諸国はすべて100位以下である。MENAの世界平均順位は139位と極めて低い。

 

MENA3位はレバノンの世界100位であり、クウェイトが世界105位である。120位台にはカタール(世界125位)、オマーン(127位)及びUAE(128位)が続いている。そしてMENA8位から11位までのヨルダン、パレスチナ自治政府、モロッコ及びアルジェリアの4か国が130位台に並んでいる。

 

中東の大国であるトルコは世界157位であり、同じく大国とされるエジプト及びイランはそれぞれ161位と164位である。そして世界最大の産油国としての経済力を誇るサウジアラビアの報道の自由度は180か国中の169位であり世界最低ランクに位置づけられる。MENAで最も自由度が低いシリアは世界177位である。

 

ちなみに世界で報道の自由度が最も高い国はノルウェーで上位の国の多くは北欧の国々である。日本は世界67位であり米国(45位)よりかなり低く先進国の中では評価が厳しい。なお中国は世界176位でシリアとほぼ同レベル、世界最低の180位は北朝鮮である。

 

評価ポイントで見ると世界1位のノルウェーは一桁の7.63であるのに対して(ポイントが低いほど自由度が高い)MENAトップのイスラエルが30.26、最も低いシリアは79.22、MENAの平均は48.33である。ノルウェーとMENA各国の格差は非常に大きいと言える。(参考:米国23.73、日本28.64、中国78.29)

 

RSFのレポートではポイントに応じて各国の自由度を下記の5つに分類し色分けをした世界地図を掲載している。

 

(1)白(薄黄)色:0~14ポイント(Good situation)

(2)黄色:15~24ポイント(Satisfactory situation)

(3)橙色:25~34ポイント(Noticeable problems)

(4)赤色:35~54ポイント(Difficult situation)

(5)黒色:55~100ポイント(Very serious situation)

PressFreedom2017rev2

この色分け地図では白(薄黄)色が最も自由度の高い国家群とされ、続いて黄色、橙色、赤色と移り、最後の黒色は報道の自由度が非常に深刻な状況にある国々とされている。これを見るとMENAの国々の多くは赤色であり、最低レベルの黒色もイラク、エジプト、リビア、イラン、バハレーン、イエメン、サウジアラビア、シリアの8か国に達している。

 

(続く)

 

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2018年06月07日

(注)本レポートは「マイ・ライブラリー」で一括してご覧いただけます。
http://mylibrary.maeda1.jp/0443MenaRank6.pdf

MENAなんでもランキング・シリーズ その6)

 

掲載日:2018.6.7

前田 高行

 

 中東北アフリカ諸国は英語のMiddle East & North Africaの頭文字をとってMENAと呼ばれています。MENA各国をいろいろなデータで比較しようと言うのがこの「MENAなんでもランキング・シリーズ」です。「MENA」は日頃なじみの薄い言葉ですが、国ごとの比較を通してその実態を理解していただければ幸いです。なおMENAの対象国は文献によって多少異なりますが、本シリーズでは下記の19の国と1機関(パレスチナ)を取り扱います。(アルファベット順)

 

 アルジェリア、バハレーン、エジプト、イラン、イラク、イスラエル、ヨルダン、クウェイト、レバノン、リビア、モロッコ、オマーン、パレスチナ自治政府、カタール、サウジアラビア、シリア、チュニジア、 トルコ、UAE(アラブ首長国連邦)、イエメン、

 

 これら19カ国・1機関をおおまかに分類すると、宗教的にはイスラエル(ユダヤ教)を除き、他は全てイスラム教国家でありOIC(イスラム諸国会議機構)加盟国です。なおその中でイラン、イラクはシーア派が政権政党ですが、その他の多くはスンニ派の政権国家です。また民族的にはイスラエル(ユダヤ人)、イラン(ペルシャ人)、トルコ(トルコ人)以外の国々はアラブ人の国家であり、それらの国々はアラブ連盟(Arab League)に加盟しています。つまりMENAはイスラム教スンニ派でアラブ民族の国家が多数を占める国家群と言えます。

 

 第6回のMENAランキングは、ジャーナリストのNGO団体「国境なきレポーター(Reporters Without Borders)」(略称:RSF)が発表した「報道の自由度2018(Press Freedom Index 2018)」からMENA諸国をとりあげて比較しました。
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RSFホームページ:http://index.rsf.org/#!/ 

 

1.「World Press Freedom Index」について

 「国境なきレポーター(Reporters Without Borders)」は、1948年の世界人権宣言、及びこれに続く1950年の「人権と基本的自由の保護に関する会議」などで採択されたいくつかの憲章や宣言に触発され、各国の報道関係者が自発的に結成した非政府組織(NGO)である。フランスのジャーナリストが中心となって設立されたため、正式の組織名はReporters Sans Frontieresであり、その頭文字をとってRSFと略称され、本部はパリにある。

 

 RSFは、世界各国で取材妨害を受け、時には生命の危険に晒されているジャーナリストを保護し、その障害を取り除く活動を行っており、その一環として2002年から毎年、報道の自由度に関する各国のランク「報道の自由の指標(Press Freedom Index)」を公表してきた。この指標はRSFが作成した50項目のアンケートに対して、世界各地の表現の自由のための擁護組織団体及び多数のジャーナリストが回答した結果を集計したものである。

 

 2018年版Press Freedom Indexは世界180カ国の報道の自由度を指標化し、ジャーナリストに対する各国の対応ぶりを評価したものである。このため直近に報道の規制または記者の逮捕などの政府の取材妨害があった国、或いはジャーナリストが誘拐・殺害に遭った国についてはその年のランクが低くなる傾向がある。なお、RSF自身は、このランクは「報道の質」の良否を示すものではない、と断っている。

 

よく知られている通り2011年には多くのMENA諸国に「アラブの春」と呼ばれる政治変革の嵐が吹き荒れた。その後もイラク・シリアではイスラム過激派のIS(イスラム国)のテロ活動により内戦状態が続いた。最近ISは終息に向かっているようであるが、シリア国内は宗派・民族が入り乱れ未だ混乱が治まらない。またイエメンは大国の代理戦争の様相を呈し内戦が泥沼化している。さらにリビアでも内戦が続くなどMENA各国の政情は安定には程遠い状況である。このためMENA域内でのジャーナリストの活動が危険に晒される状況は一向に改善される気配が見られない。

 

(続く)

 

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2018年05月25日

(注)本シリーズは下記URLで(1)から(6)まで一括してご覧いただけます。
http://mylibrary.maeda1.jp/MenaRank7.pdf

MENAなんでもランキング・シリーズ その7)

 

5.サウジアラビア、UAE、トルコ、エジプト、イラン5カ国と日米中の比較(レーダーチャート)

(図http://menarank.maeda1.jp/7-G01.pdf 参照)

 今回評価対象となっているMENA諸国のうち、UAE(世界10位)、トルコ(同58位)、サウジアラビア(同98位) 、エジプト(同139位)及びイラン(同156位)の5カ国に米国(同18位)、日本(同30位)、中国(同110位)を加えた8か国の分野別ポイントをレーダーチャートで表してみる。ここでは8カ国を以下の3つのグループに分けて比較検証を行った。なおレーダーチャートは最も外側がポイント100(満点)であり内側中心のポイントは0.0である。そして最上段のOverallが総合ポイントであり、Pillar 1からPillar 12までは第1項に述べた分野を示している。グラフの実線は外側に広がるほどポイントが高いことを、また真円に近いほど分野のバランスが取れていることを示している。

 

(1)  チャート1(世界上位グループ):UAE、米国、日本

 UAE、米国及び日本は総合ランクがそれぞれ世界10位、18位、30位であり日本とUAEはかなり差がある。分野別に見ると米国と日本はInvestment Freedom(Pillar 11)Financial Freedom(Pillar 12)及びLabor Freedom(Pillar8)の3分野の格差が大きいが、その他の分野ではほぼ似たような傾向を示している。両国は多くの分野で高いスコアを示しているが、Government Spending(Pillar 5)Fiscal Health(Pillar 6)ではポイントが低い。特にFiscal Health (Pillar 6)ではUAEのスコアが99.0に対し、米国と日本のスコアはそれぞれ54.8及び49.3にとどまっている。

 

UAETax Burden (Pillar 4)及びFiscal Health (Pillar 6)2つの項目で日米を大きく上回っているが、一方Investment Freedom (Pillar 11)では日米よりもかなり悪い。3カ国の中では米国は各項目のポイントが安定しておりムラがない。

 

(2)  チャート2(中位グループ):サウジアラビア、トルコ

 世界順位58位のトルコと同98位のサウジアラビアは世界180か国の中で中の中位グループに入る。トルコの各分野別ポイントは60前後のものが比較的多く、Government Integrity (Pillar 3)及びLabor Freedom (Pillar 8)が低い。そしてFiscal Health (Pillar 6) のポイントが高く比較的均整が取れている。これに対してサウジアラビアは分野別のポイントの差が大きく、Tax Burden (Pillar 4)のようにほぼ満点の分野がある一方、Government Integrity (Pillar 3)Investment Freedom (Pillar 11)はポイント数が40台にとどまり、特にFiscal Health(Pillar 6)はポイントが20以下と非常に悪い。同国は油価が低迷する中で予算の大幅赤字を補うため一昨年以降大量の国債を発行しており、財政の健全性に赤信号が灯っている。同じ湾岸の産油国であるUAE(上記参照)と比較した場合、サウジアラビアはかなり見劣りすると同時に格差が一段と広がっているようである。

 

(3)  チャート3(下位グループ):中国、エジプト、イラン

 中国(世界110位)とエジプト(同139位)及びイラン(同156位)はいずれも経済自由度の世界ランクが低い。分野別では3か国ともProperty Rights (Pillar 1)及びGovernment Integrity (Pillar 3)のポイントが低い。またFiscal Health (Pillar 6)は中国(85.9)及びイラン(91.7)が極めて高いのに対してエジプトは1.2にとどまっており格差が大きい。一方Investment Freedom (Pillar 11)についてはエジプト(60.0)に対し中国(25.0)、イラン(0.0)であり、逆にエジプトが3か国中で最も高い。

 

3か国とも項目毎のポイントに大きな差がありレーダーチャート全体の形状はUAE、米国、トルコと比べかなりいびつである。

 

以上

 

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2018年05月24日

(注)本シリーズは下記URLで(1)から(6)まで一括してご覧いただけます。
http://mylibrary.maeda1.jp/MenaRank7.pdf

MENAなんでもランキング・シリーズ その7)

 

(100位すれすれまで急落したサウジアラビア!)

4.主要国の世界順位の変遷(2014~2018年)

(http://menarank.maeda1.jp/7-T03.pdf 参照)

(http://menarank.maeda1.jp/7-G02.pdf 参照)

 ここではUAE、サウジアラビア、トルコ、エジプト、イランの5カ国及び米国、日本、中国の過去5年間(2014年~2018年)の世界順位の推移を比較してみる。

 

 2014年には8カ国のうち米国、日本およびUAEが上位グループにあり、トルコとサウジアラビアが中位グループ、中国とエジプトが下位グループにあり、イランは世界最下位近くに位置していた。この傾向は2016年まで続いたが、2017年及び2018年に各国の順位が大きく変動した結果、上位3グループはそのままであるが、中位グループのうちサウジアラビアが大きく後退し、下位グループから抜け出した中国と同程度の順位となっている。一方順位を下げたエジプトに対して順位をアップさせたイランが下位グループを形成している。

 

 まず米国、日本及びUAEの上位3か国を見ると、2014年は米国が10位と3か国の中で最も高く、日本は24位、UAEは28位であった。2014年から2016年までの3年間は各国とも世界順位に大きな変動はなかった。しかし2017年にはUAEが前年の25位から一挙にベストテンの8位に上昇、これに対して米国は11位から17位に後退、さらに日本は22位から40位に急落した。この結果UAEは米国、日本を抜き去り3か国のトップとなった。2018年はUAE及び米国がほぼ前年同様の順位を維持し、一方日本は30位にもどっている。

 

トルコは2014年の世界64位から2年連続して下落、2016年には79位まで後退したがその後2017年、18年と順位を上げ、2018年には過去5年間で最高の58位となった。サウジアラビアは2014年は世界77位でその後横滑り状態を続け2018年にはトルコと並び、さらに2017年は順位を60位台に上げてトルコと歩調を合わせた。しかし2018年には98位に急落トルコとの格差が大きくなった。そしてかつて2014年にはエジプトと同程度の136位であった中国が前回以降急激に順位を上げた結果、2018年には110位となりサウジアラビアとの差が縮まってきた。

 

エジプトは2014年に135位で中国(136位)と同じ水準であった。その後、124位(2015年)→125位(16年)と順位を上げたが2017年は中国に追い抜かれて144位に後退、2018年も139位にとどまっている。イランは2014年から16年まで世界最低レベルの170位台に低迷していたが、経済制裁が解除され穏健派が政局をリードすることにより経済の自由度が改善されたことが評価され155位(2017年)→156位(18年)と150位台に定着、この結果エジプトとの格差がかなり小さくなっている。

 

(続く)

 

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