2005年09月

2005年09月27日

9/27 Arab News (Saudi Arabia)
サウジ政府は新労働法を閣議承認した。同法は37年ぶりに改正されたものであり、16章245条から成り立っている。
 新法では女性の全ての分野での労働を認め、また民間のサウジ人化(Saudization)を75%に引き上げている。その他の主要な内容は以下の通り。
・退職金支払いの明文化
・女性の産前4週間、産後6週間の休暇
・90日の解雇予告
・定年は男子60歳、女子55歳
・年間15乃至21日の年次有給休暇(勤続5年以上は30日)



at 13:36Saudi Arabia 

2005年09月25日

各項目をクリックすれば各紙(英語版)にリンクします。
(カタール)140億ドルのLNGプラントを発注
(ドバイ)「カイゼン」運動のガイドブック発行

at 13:21Today's News 
9/25 Gulf Times (Qatar)- AFP, Bloomberg電
 カタールのRas Laffan Liquified Natural Gas Co.(RasGas)は、日本の千代田化工、米McDermott、仏Technip社に総額140億ドルのRasGasIIILNG工事を発注した。沖合い施設はMcDermott、陸上液化設備はTechipと千代田化工のJ/Vが担当、Technip社はJ/Vの受注額は40億ドルと公表した。
 RasGasIIIは2系列年産780万トンのLNG設備であり、米国向けに2008年から出荷の予定。
 今年始めAttiyah第二副首相兼エネルギー・工業相は、2012年までに750億ドルを投資し、LNGの生産能力を現在の2,000万トンから8,800万トンに増強すると述べている。

(注)千代田化工記者発表参照


at 13:19Qatar 

2005年09月24日

at 14:23Today's News 
9/24 Arab News (Saudi Arabia)
 バーレーンの外交官は、同国が昨年9月に米国とFTA(自由貿易協定)を締結したことに伴い、イスラエル製品ボイコットを停止することになったと語った。また同国外相も国内にあるイスラエル・ボイコット事務所を閉鎖すると言明している。
 バーレーン駐在の西側外交官は、米国がFTA交渉に際しイスラエル製品の輸入禁止及び同国との外交関係正常化を強く要求した、と明かしている。

コメント:
 米国とバーレーンのFTA二国間交渉には、バーレーンに対してイスラエルとの政治・経済関係の正常化を迫る、と言う意図があることが明確となった。バーレーンは自国及びカリーファ王制の安全保障のため米国の軍事・外交支援を何としても必要としている。米国は彼我の圧倒的な力の差を利用して弱小国であるバーレーンをイスラエル承認の一番手に仕立て上げることに成功した。米国は引き続きUAE, カタール、クウェートに対してFTA交渉中である。いずれもバーレーンと同じように米国の保護を必要としている国々であり、協定締結の目的はバーレーンと同じである。
 経済規模が小さく輸出商品が石油に限られるこれらGCC4カ国にとっては、FTAのような純経済的な協定は余り意味をなさないはずである。米国は安全保障をちらつかせてそのような国々を自国の傘の下に入れ、さらにはサウジアラビア、エジプトなどの地域大国に対しても同様の状況を作り上げようとしている。米国のFTA政策はこのように中東和平を確かなものにする道具として使われている。そこにはイスラエル国家の安泰を目的とした米国内のイスラエル・ロビーの力が作用していることは論を待たない。


at 14:20Bahrain 
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