2009年03月
2009年03月31日
各項目をクリックすれば各紙(英語版)にリンクします。
アラブ首脳国会議(ドーハ)特集
・カタールのドーハでアラブ首脳国会議開催。日程を1日に短縮して閉幕。
・国際刑事裁判所のスーダン大統領逮捕要求を全会一致で拒否
・互いに顔を背けるスーダン大統領と国連事務総長
・リビア・カダフィ議長が議場でサウジ国王を罵倒、議事中継TVは一時中断
・ハマド首長、カダフィ議長とアブダッラー国王をとりなす
アラブ首脳国会議(ドーハ)特集
・カタールのドーハでアラブ首脳国会議開催。日程を1日に短縮して閉幕。
・国際刑事裁判所のスーダン大統領逮捕要求を全会一致で拒否
・互いに顔を背けるスーダン大統領と国連事務総長
・リビア・カダフィ議長が議場でサウジ国王を罵倒、議事中継TVは一時中断
・ハマド首長、カダフィ議長とアブダッラー国王をとりなす
各項目をクリックすれば各紙(英語版)にリンクします。
*ドーハ・アラブ首脳会議は別項参照
(UAE)ムハンマド副大統領(ドバイ首長)、ロシア訪問。大統領と会談
(ドバイ)ロシア・チェチェンの反大統領派要人、ドバイで暗殺。
(UAE)アブダビとドバイの電力公社が合弁で送電ケーブル製造
(アブダビ)政府系ファンドTAQAがモロッコとチュニジアに25億ドル投資
(カタール)26歳の若者が京都の同志社大学に留学
*ドーハ・アラブ首脳会議は別項参照
(UAE)ムハンマド副大統領(ドバイ首長)、ロシア訪問。大統領と会談
(ドバイ)ロシア・チェチェンの反大統領派要人、ドバイで暗殺。
(UAE)アブダビとドバイの電力公社が合弁で送電ケーブル製造
(アブダビ)政府系ファンドTAQAがモロッコとチュニジアに25億ドル投資
(カタール)26歳の若者が京都の同志社大学に留学
2009年03月30日
*全文は「中東と石油」の「MENA(中東・北アフリカ)22カ国の旅行・観光産業競争力指数」でご覧になれます。
東はアフガニスタンから西はモーリタニアまでのMENA(中東・北アフリカ)22カ国をいろいろなデータで比較しようと言うのがこの「MENAなんでもランキング・シリーズ」です。「MENA」は日頃なじみの薄い言葉ですが、国ごとの比較を通してその実態を理解していただければ幸いです。
第16回のランキングは、「世界経済フォーラム(World Economic Forum, 略称WEF)」が毎年公表する「Travel and Tourism Competitiveness Report」最新版の「Travel and Tourism Competitiveness Index(TTCI) 2009」についてMENA諸国をとりあげて比較しました。
*TTCIのホームページ
1.「Travel and Tourism Competitiveness Index」について
「Travel and Tourism Competitiveness Index」(旅行・観光産業競争力指数、以下TTCI)は、スイスで開催される「ダボス会議」の主催者として世界に名を知られている「世界経済フォーラム(World Economic Forum, 略称WEF)」が作成したものである。WEFでは毎年「Travel and Tourism Competitiveness Report」を発表しており、その中で各国の競争力をIndex(指数)としてランク付けしている。今回の2009年レポートでは世界133カ国がランク付けの対象となっている。
Indexは三つの分野、即ち(1)T&T regulatory framework (旅行・観光に対する規制の枠組み)、(2)T&T business environment and infrastructure (旅行・観光ビジネスの環境とインフラ整備度) 及び(3)T&T human, cultural, and natural resources (旅行・観光に関する人材、文化及び自然資産の充実度)について、それぞれ5項目を評価対象としている。そしてこれら合計15項目について7点満点とする各国毎の点数をつけ、それらを総合した指数が各国のランクとなっている。
2009年度レポートでランク付けの対象となった国・地域の数は133であるが、そのうちMENAは昨年と同数の16カ国であり、MENA22カ国の7割強をカバーしている。ちなみに今回もランク付けの対象とならなかったのは、アフガニスタン、イラン、イラク、レバノン、スーダン、イエメンの6カ国であった。
2. 総合順位がMENA諸国で最も高い国はUAE
(詳細は「旅行・観光産業競争力指数(2009年度)」http://menadatabase.hp.infoseek.co.jp/5-16a%20TTCI%20overall%20index,%202009.htm参照)
MENA諸国の中でTTCIが最も高いのはUAEであり、世界ランクでは33位である。同国の昨年順位は40位であった。MENA第2位はイスラエル(世界ランク36位)であり、今年はUAEとイスラエルの順位が入れ替わっている。第3位はカタル(同37位)である。以下バハレーン(MENA4位、世界41位)、チュニジア(同5位、44位)、ヨルダン(同6位、54位)、トルコ(同7位、56位)、エジプト(同8位、64位)と続いている。以上8カ国は世界133カ国の中の上位グループに入っている。
MENA9位のオマーン(世界68位)はアラブの雰囲気を残し、またアラビア湾に面した風光明媚な海岸リゾート地として欧米人や日本人にも人気の観光地である。これに対し10位のサウジアラビアは名の通った歴史遺産や自然遺産は少ないが、イスラム教の聖地メッカ(マッカ)とマディナがあり、世界中から毎年数百万人のイスラム教徒が巡礼に訪れる。「巡礼」を観光とみなすか否かには異論もあるが、日本でも「お伊勢参り」が信仰を兼ねた観光旅行として江戸時代から盛んに行なわれてきたことを考えると、立派な観光資源と考えることができる。サウジアラビアには巡礼省と呼ばれる専門の省庁があり、また巡礼で聖地を訪れた旅行者が同国内の他の地域に足を伸ばすことを狙って「サウジアラビア観光・文化遺産委員会(SCTA)」を設立し、観光振興に力を入れている。
11位以下はモロッコ(世界75位)、シリア(同85位)、クウェイト(同95位)、リビア(同112位)、アルジェリア(同115位)、モーリタニア(同127位)と続いている。このうちモロッコとシリアは昨年より世界順位を上げているが、その他の4カ国の順位は下がっている。
(続く)
本稿に関するコメント、ご意見をお聞かせください。
前田 高行 〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601
Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642
E-mail; maedat@r6.dion.ne.jp
東はアフガニスタンから西はモーリタニアまでのMENA(中東・北アフリカ)22カ国をいろいろなデータで比較しようと言うのがこの「MENAなんでもランキング・シリーズ」です。「MENA」は日頃なじみの薄い言葉ですが、国ごとの比較を通してその実態を理解していただければ幸いです。
第16回のランキングは、「世界経済フォーラム(World Economic Forum, 略称WEF)」が毎年公表する「Travel and Tourism Competitiveness Report」最新版の「Travel and Tourism Competitiveness Index(TTCI) 2009」についてMENA諸国をとりあげて比較しました。
*TTCIのホームページ
1.「Travel and Tourism Competitiveness Index」について
「Travel and Tourism Competitiveness Index」(旅行・観光産業競争力指数、以下TTCI)は、スイスで開催される「ダボス会議」の主催者として世界に名を知られている「世界経済フォーラム(World Economic Forum, 略称WEF)」が作成したものである。WEFでは毎年「Travel and Tourism Competitiveness Report」を発表しており、その中で各国の競争力をIndex(指数)としてランク付けしている。今回の2009年レポートでは世界133カ国がランク付けの対象となっている。
Indexは三つの分野、即ち(1)T&T regulatory framework (旅行・観光に対する規制の枠組み)、(2)T&T business environment and infrastructure (旅行・観光ビジネスの環境とインフラ整備度) 及び(3)T&T human, cultural, and natural resources (旅行・観光に関する人材、文化及び自然資産の充実度)について、それぞれ5項目を評価対象としている。そしてこれら合計15項目について7点満点とする各国毎の点数をつけ、それらを総合した指数が各国のランクとなっている。
2009年度レポートでランク付けの対象となった国・地域の数は133であるが、そのうちMENAは昨年と同数の16カ国であり、MENA22カ国の7割強をカバーしている。ちなみに今回もランク付けの対象とならなかったのは、アフガニスタン、イラン、イラク、レバノン、スーダン、イエメンの6カ国であった。
2. 総合順位がMENA諸国で最も高い国はUAE
(詳細は「旅行・観光産業競争力指数(2009年度)」http://menadatabase.hp.infoseek.co.jp/5-16a%20TTCI%20overall%20index,%202009.htm参照)
MENA諸国の中でTTCIが最も高いのはUAEであり、世界ランクでは33位である。同国の昨年順位は40位であった。MENA第2位はイスラエル(世界ランク36位)であり、今年はUAEとイスラエルの順位が入れ替わっている。第3位はカタル(同37位)である。以下バハレーン(MENA4位、世界41位)、チュニジア(同5位、44位)、ヨルダン(同6位、54位)、トルコ(同7位、56位)、エジプト(同8位、64位)と続いている。以上8カ国は世界133カ国の中の上位グループに入っている。
MENA9位のオマーン(世界68位)はアラブの雰囲気を残し、またアラビア湾に面した風光明媚な海岸リゾート地として欧米人や日本人にも人気の観光地である。これに対し10位のサウジアラビアは名の通った歴史遺産や自然遺産は少ないが、イスラム教の聖地メッカ(マッカ)とマディナがあり、世界中から毎年数百万人のイスラム教徒が巡礼に訪れる。「巡礼」を観光とみなすか否かには異論もあるが、日本でも「お伊勢参り」が信仰を兼ねた観光旅行として江戸時代から盛んに行なわれてきたことを考えると、立派な観光資源と考えることができる。サウジアラビアには巡礼省と呼ばれる専門の省庁があり、また巡礼で聖地を訪れた旅行者が同国内の他の地域に足を伸ばすことを狙って「サウジアラビア観光・文化遺産委員会(SCTA)」を設立し、観光振興に力を入れている。
11位以下はモロッコ(世界75位)、シリア(同85位)、クウェイト(同95位)、リビア(同112位)、アルジェリア(同115位)、モーリタニア(同127位)と続いている。このうちモロッコとシリアは昨年より世界順位を上げているが、その他の4カ国の順位は下がっている。
(続く)
本稿に関するコメント、ご意見をお聞かせください。
前田 高行 〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601
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