2009年06月
2009年06月30日
各項目をクリックすれば各紙(英語版)にリンクします。
(UAE)国際再生エネルギー機構(IRENA)の本部誘致に成功。技術センターは独に。
(GCC)Saad/Algosaibiグループの破綻、GCC銀行業界全般に影響広がる。
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(GCC)Saad/Algosaibiグループの破綻、GCC銀行業界全般に影響広がる。
2009年06月29日
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(UAE)銀行の社債発行に政府保証の新法制定を検討:中央銀行総裁
(ドバイ)株式は7ヶ月来の安値、Emaar社合併の成否に懐疑的な投資家
(ヨルダン)アラブ圏初のFTAをカナダと締結
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(ドバイ)株式は7ヶ月来の安値、Emaar社合併の成否に懐疑的な投資家
(ヨルダン)アラブ圏初のFTAをカナダと締結
2009年06月27日
第1回:はじめに
これまで湾岸産油国のSWFについては、Part I:「湾岸産油国の政府系ファンドを探る」、Part II:「投資国(Investor)と受入国(Recipient)」及びPART III:「中東から日本、そして日本から中東へ。湾岸SWFが開く新シルクロード」と題し筆者なりの見解を含めて連載を行なってきた。
Part Iではサウジアラビア、UAE(アブ・ダビ及びドバイ)、クウェイト、カタール各国のSWFについて、その成り立ち、資産規模、意思決定機構などを解説した。そしてPart IIでは、これらのSWFの主たる投資先である米国との関係を歴史的に検証するとともに、摩擦が世界的規模で表面化し始めた投資国(Investor)と受入国(Recipient)の関係及び両者による新秩序の模索について論じた。さらにPart IIIでは日本を含むアジアに目を向ける湾岸産油国のSWFとそれに対する日本の今後の方策を「新シルクロード」と言う視点で分析を試みた。2007年11月にPart Iの連載を開始し、PART IIIを終えたのは約10ヶ月前の昨年8月である。
その後、昨年9月に米国でリーマン・ショックが発生、世界は深刻な信用不安と景気後退に見舞われ、湾岸SWFを取り巻く環境も激変した。また同年7月以降の原油価格の暴落が産油国を直撃し、湾岸のSWFはこれまでの欧米一辺倒で強気の投資戦略の転換を迫られた。
最近になって金融不安も漸く危機的状況を脱し、また原油価格も上昇の兆しが見えてきた。湾岸SWFも落ち着きを取り戻しつつある。ドバイのように巨額の借入金のリスケに追われるSWFもあるが、自国の石油(或いは天然ガス)によるオイル・マネーを資金源とする、サウジアラビア、アブ・ダビ、カタールなどのSWFは、新たな投資活動に取り組み始めた。一方、自国の金融機関の貸し渋りに直面した投資受入国(Recipient)では、湾岸産油国のSWF資金を導入しようとする動きに拍車がかかっている。欧米の先進国、IMFなどの国際金融組織もSWFのFDI(海外直接投資)を歓迎するムードであり、湾岸SWFをめぐる環境は昨年前半までとは一変したと言って間違いない。
Part IVではこのような状況の変化を踏まえて、リーマン・ショックから現在までの世界金融危機後の産油国のSWFについて分析を試みることとした。
(第1回終わり)
* HP「中東と石油」にPart I, II, IIIを一括掲載しております。
本稿に関するコメント、ご意見をお聞かせください。
前田 高行 〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601
Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642
E-mail; maedat@r6.dion.ne.jp
これまで湾岸産油国のSWFについては、Part I:「湾岸産油国の政府系ファンドを探る」、Part II:「投資国(Investor)と受入国(Recipient)」及びPART III:「中東から日本、そして日本から中東へ。湾岸SWFが開く新シルクロード」と題し筆者なりの見解を含めて連載を行なってきた。
Part Iではサウジアラビア、UAE(アブ・ダビ及びドバイ)、クウェイト、カタール各国のSWFについて、その成り立ち、資産規模、意思決定機構などを解説した。そしてPart IIでは、これらのSWFの主たる投資先である米国との関係を歴史的に検証するとともに、摩擦が世界的規模で表面化し始めた投資国(Investor)と受入国(Recipient)の関係及び両者による新秩序の模索について論じた。さらにPart IIIでは日本を含むアジアに目を向ける湾岸産油国のSWFとそれに対する日本の今後の方策を「新シルクロード」と言う視点で分析を試みた。2007年11月にPart Iの連載を開始し、PART IIIを終えたのは約10ヶ月前の昨年8月である。
その後、昨年9月に米国でリーマン・ショックが発生、世界は深刻な信用不安と景気後退に見舞われ、湾岸SWFを取り巻く環境も激変した。また同年7月以降の原油価格の暴落が産油国を直撃し、湾岸のSWFはこれまでの欧米一辺倒で強気の投資戦略の転換を迫られた。
最近になって金融不安も漸く危機的状況を脱し、また原油価格も上昇の兆しが見えてきた。湾岸SWFも落ち着きを取り戻しつつある。ドバイのように巨額の借入金のリスケに追われるSWFもあるが、自国の石油(或いは天然ガス)によるオイル・マネーを資金源とする、サウジアラビア、アブ・ダビ、カタールなどのSWFは、新たな投資活動に取り組み始めた。一方、自国の金融機関の貸し渋りに直面した投資受入国(Recipient)では、湾岸産油国のSWF資金を導入しようとする動きに拍車がかかっている。欧米の先進国、IMFなどの国際金融組織もSWFのFDI(海外直接投資)を歓迎するムードであり、湾岸SWFをめぐる環境は昨年前半までとは一変したと言って間違いない。
Part IVではこのような状況の変化を踏まえて、リーマン・ショックから現在までの世界金融危機後の産油国のSWFについて分析を試みることとした。
(第1回終わり)
* HP「中東と石油」にPart I, II, IIIを一括掲載しております。
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(ドバイ)Emaar社がDubai Holding傘下の3社と合併、不動産業界再編の嚆矢か。
(サウジ)AH Algosaibiの借入金、100行から総額92億ドル
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