2012年07月
2012年07月22日
(MENAなんでもランキング・シリーズ その4)
2. 2006-2011年の直接投資流入額の推移
(「リーマンショック/ドバイショック」と「アラブの春」で外国からMENAへの投資は激減!)
(1)MENA全般の動向
(表http://members3.jcom.home.ne.jp/areha_kazuya/4-T02.pdf 参照)
MENA地域の流入額は2006年から2008年までは年間1千億ドルを超えていたが、2008年の1,252億ドルをピークにその後は2009年903億ドル、2010年810億ドル、2011年700億ドルと3年連続して減少しており、2010年の流入額は2008年の半分近くに落ち込んでいる。この間は世界全体でも投資は停滞したが、MENA地域の減少は世界平均を上回っている。この結果、MENAの全世界に占める比率は2009年の7.5%から2011年には4.6%に下落している。
2008年にはリーマンショックがあり2008年から2009年にかけて世界的規模で投資が縮小したわけであるが、MENA地域の場合は2009年にドバイ・ショックが発生、2011年にはいわゆる「アラブの春」の政変が地域の各国に吹き荒れた結果、多くの国で流入額が急減した。外国からの投資の急減はエジプトなど政変の影響を直接受けた国に留まらず、油価の高騰でブームに沸くサウジアラビアのような湾岸産油国にも影響を及ぼしている。これは外国投資家がMENA全般に対する警戒心を高めたことが原因と考えられる。
(明暗分かれるトルコ・イスラエル・UAEとサウジアラビア・エジプト!)
(2)主要5カ国の動向
(図http://members3.jcom.home.ne.jp/areha_kazuya/4-G01.pdf参照)
2006年から2011年までの直接投資流入額についてサウジアラビア、トルコ、イスラエル、UAE及びエジプトの過去6年間の推移を見ると以下のような特徴を指摘することが出来る。
2006年はトルコ(202億ドル)、サウジアラビア(171億ドル)、イスラエル(153億ドル)、UAE(128億ドル)、エジプト(100億ドル)といずれも100億ドルを超えていた。その後はサウジアラビアのみが急増しその他4カ国の流入額は減少し、2009年にはサウジアラビアを除く4カ国の流入額は共に100億ドルを割っている。しかし2010年から2011年にかけては明暗が分かれ、サウジアラビアとエジプトが3年連続で減少したのに対し、トルコ、イスラエル及びUAEへの投資は上向き傾向にある。5カ国の2009年から2011年までの3年間の流入額の変化は以下の通りである。
サウジアラビア(321億ドル→281億ドル→164億ドル)、エジプト(67億ドル→64億ドル→マイナス5億ドル)、トルコ(84億ドル→90億ドル→159億ドル)、イスラエル(46億ドル→55億ドル→114億ドル)、UAE(40億ドル→55億ドル→77億ドル)
(続く)
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前田 高行 〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601
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2012年07月21日
(カタール)QIA、モルガン・スタンレーの商品取引部門に資本参加か。
*拙稿「UAEにアラブ初の原発」(2010年1月)参照。
http://members3.jcom.home.ne.jp/3632asdm/0127NuclearPlantInUae.pdf