2012年11月

2012年11月30日

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2012年11月29日

(注)本シリーズは「マイライブラリー(前田高行論稿集)」で一括してご覧いただけます。
http://members3.jcom.home.ne.jp/3632asdm/0250MenaRank18.pdf

(MENAなんでもランキング・シリーズ その18)

6.主要国の国防費の推移:毎年伸びているサウジアラビアと中国、中国は過去5年間で倍増
(図http://members3.jcom.home.ne.jp/areha_kazuya/18-G05.pdf参照)
 サウジアラビア、イスラエル、UAE、トルコ及びイランのMENA5カ国に日本、中国を加えた7か国の2006年から2010年の5年間の国防費の推移を見ると、2006年は日本が最も多く(411億ドル)、これに中国(352億ドル)、サウジアラビア(295億ドル)が続いている。他の4カ国はイスラエル(116億ドル)、トルコ(116億ドル)、UAE(95億ドル)、イラン(89億ドル)で各国とも100億ドル前後で並んでいる。


 上位3カ国の国防費を見ると中国の伸びが著しく、2007年には日本を追い抜きその後も毎年大幅に増加、2010年には2006年の2.2倍の764億ドルに達している。サウジアラビアも毎年増加しており2010年は2006年比1.5倍の452億ドルであった。日本は2006年から2007年は横這いであったが、その後は毎年増え続け2010年は544億ドルである。


 イスラエル、トルコ、イラン及びUAE4カ国の国防費は2006年から2009年までは増加或いは減少を繰り返しほぼ横ばい状況を続けたが2010年は各国とも急増している。2010年の4カ国の国防費はトルコ174億ドル、UAE161億ドル、イスラエル140億ドル、イラン106億ドルであった。これらは前年の2009年に比較すると、トルコ1.6倍、UAE2.0倍、イスラエル1.03倍、イラン1.2倍であり、イスラエルを除く3カ国の増加率が高い。これはイランの核開発疑惑を巡りペルシャ(アラビア)湾情勢が緊迫化したことが大きな要因であろう。


(完)

本稿に関するコメント、ご意見をお聞かせください。
 前田 高行 〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601
   Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642
   E-mail; maeda1@jcom.home.ne.jp



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2012年11月28日

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(続く)


 因みに日本の自衛隊の兵力は25万人であり予備役を加えて30万人とされている。正規兵の兵力はMENA5位のイラクとほぼ同数であり、イスラエルよりは多いが、予備役を加えた場合はアルジェリアと同程度で、イスラエルには及びもつかない。米国、ロシア、中国は正規兵で100万乃至200万人規模、予備役を加えると米国240万人、中国280万人、ロシアは2千万人を超えており、MENA各国或いは日本とは比較にならない規模である。


 一方、サウジアラビア以外のGCC諸国はいずれも人口が少ないため兵力も極めて少なく、例えばUAEは5万人、オマーン、UAEも4万人に過ぎず、クウェイト、カタール、バハレーンに至ってはそれぞれ1.6万人、1.2万人、0.8万人にとどまっている。第1項及び第2項に述べた通りこれら豊かな産油国は国防費総額或いは一人当たりの国防費ではMENAのトップグループである。これらの国々は兵力の少なさを軍備で補っていると言えよう。


 これら3カ国に続く第4位はシリア(30万人)、イラク(27万人)、サウジアラビア(23万人)、モロッコ(20万人)であり、イスラエルの兵力は18万人でMENAでは第8位である。但しイラク、サウジアラビアを除く各国には多数の予備役がおり、この数を加えるとエジプトが最も多い92万人に達し、トルコ及びイランそれぞれの総兵力はトルコ89万人、イラン87万人を数える。そしてイスラエルには正規兵力の3倍以上の57万人の予備役がおり、これを加えると同国の兵力は74万人となり、一挙にMENA4位の規模に躍り上がる。

5.兵力の比較:正規兵力ではイラン、トルコ、エジプト、予備役を加えるとイスラエルがNo.4
(図http://members3.jcom.home.ne.jp/areha_kazuya/18-G04.pdf参照)
 MENA諸国の中で兵員数(正規兵力)が最も多いのはイランの52万人であり、ついでトルコ(51万人)、エジプト(44万人)がいずれも50万人前後の兵力を抱えており、MENAの中では際立って多い。イラン、トルコ、エジプトの人口はほぼ同規模の7千万人前後であり、兵員数も拮抗していることがわかる。

(注)本シリーズは「マイライブラリー(前田高行論稿集)」で一括してご覧いただけます。
http://members3.jcom.home.ne.jp/3632asdm/0250MenaRank18.pdf

(MENAなんでもランキング・シリーズ その18)



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