2005年04月19日

サウジアラビアで新油田発見

4/19 Arab News (Saudi Arabia)
 サウジアラビアのナイミ石油相はSaudi Aramco社がリヤド南東125KMのDuaiban油田で軽質原油を発見したと発表した。Duaiban 1号井は日産3,300バレルの原油(API 41度)と300万立方フィートのガスを産出した。
 同国の今月の原油生産は約950万BPDであるが、5月には1千万BPDに増加する予定であり、生産能力については現在の1100万BPDを2009年には1250万BPDに引き上げる計画がある。Aramcoは最近Khursaniyah原油・ガスプロジェクト及びHawiyah NGLプラントを外国企業に発注している(3/17付Arab News参照)。Khursaniyahから2007年に原油50万BPDが、またHawiyahからは2008年に31万BPDのエタン及びNGLが生産される予定である。

コメント:
 本日の外電は、米国ブッシュ大統領が来週訪米するサウジアラビアのアブダッラー皇太子との会談時に原油増産を要請する意向であると伝えている。ナイミ石油相の記者発表はこれに素早く対応したものと思われる。
 米国、中国、インドなどの需要が堅調なため原油の高値が続いており、当面大幅に値下がりする兆候はない。産油国に対して強い増産要請があるが、短期間と同時に持続的にも増産可能な産油国はサウジアラビアのみと見られている。米国とサウジアラビアは政治的には微妙な関係にあるが、世界経済の安定を願う米国にとってエネルギーの安定供給という側面ではサウジアラビアに頼らざるを得ないのが現実であろう。


at 10:10Saudi Arabia  
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