2006年02月22日

DPWのP&O買収を巡り米議会に反対論高まる

2/22 Khaleej Times(UAE) - ワシントン発AFP電
 UAEドバイのDubai Port World(DPW)社による英国P&O社買収問題が米国議会に波紋を広げている。P&O社買収によりマイアミ、ニューヨーク、ボルチモアなど米国の主要な港湾の運営がDPW社の傘下に入ることになる。
 これに対してマイアミのP&O子会社Continental Stevedoring and Terminal社はDPWの非友好的買収に反対する訴訟を提起した。またブッシュ政権与党の共和党議員からも、9/11事件に二人のUAE国籍アラブ人が関与しており、米国の港湾の運営をDPW社に任せれば、アル・カイダのテロリストを米国潜入を招く、と国防上の問題を指摘する声が上がっている。

コメント:
 世界的な港湾施設運営企業である英国のP&O(Peninsular & Oriental Steam Navigation Company)社をめぐるドバイのDPW社とシンガポールPSA International社の買収合戦は、P&OがDPWの提示価格68億ドルを受け入れて決着した(2/14 Khaleej Times既報)。
 しかしこの買収によりP&Oが有する米国の主要な6港湾の運営がアラブ系企業の手に委ねられることとなるため、議会筋は国防上の問題として強い異論をさしはさんでいる。ブッシュ政権は比較的アラブ寄りと見られているが、与党の共和党からも反対の声があがっており、どのように対処するか注目される。


at 10:52UAE(Abu Dhabi, Dubai)  
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