2006年11月29日

(ニュース速報)バハレーン国民議会選挙

11月25日(土)にバハレーンで第3回の国民議会選挙が実施された。国民議会は建国当初の1973年に第1回選挙が行われ、国民の7割を占めるシーア派が議会の主導権を握ったため、少数スンニ派のハリーファ首長家で構成される内閣と対立が続き、イーサ首長(当時)は1975年に議会を停止し、その後イーサの息子ハマドが首長(現国王)に即位した後の2002年に漸く第2回の選挙が行われている。
 しかしこのときも選挙の実施方法に不満を抱いたシーア派が選挙をボイコットした経緯がある。今回の選挙はシーア派も参加、小選挙区制による40の議席をめぐり206人が立候補して激しい選挙戦を繰り広げた。なお南部第6選挙区では立候補者がLatifa Al Gaoud女史のみであったため、同女史はバハレーンを含む湾岸初の女性国会議員となった 。
バハレーンの有権者総数は約30万人であり、当日の投票率は72%であった。開票の結果、10の選挙区では候補者が規定投票に達せず上位2名による決選投票が1週間後の12月2日に行われることになったが、それを除き30名の当選者が決定した。事前の予想とおりイスラム組織の宗教系議員が25名の多数を占めたが、その中でも国民の多数派である反政府系シーア派の議員が17名に達した。選挙前の議会では13人の議員を擁したスンニ派は8議席にとどまった。残る5名の当選者は無所属である。なお女性立候補者は全員落選、または決選投票に残れなかったため、結局女性議員は上記の無投票当選者1名のみである。


at 20:31Bahrain  
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