2015年05月28日
MENA(中東北アフリカ)のITネットワーク整備指数(2015年版)(6)
(注)本レポートは「マイライブラリー(前田高行論稿集)」で一括してご覧いただけます。
http://members3.jcom.home.ne.jp/3632asdm/0344MenaRank17.pdf
(MENAなんでもランキング・シリーズ その17)
(下げ止まらないエジプト、日本はベストテン入り!)
5.主要国のランクの推移(2011年~2015年)の比較
(図http://members3.jcom.home.ne.jp/areha_kazuya/17-G01.pdf 参照)
(表http://members3.jcom.home.ne.jp/areha_kazuya/17-T01.pdf 参照)
イスラエル、UAE、サウジアラビア、トルコ、エジプトの5カ国及びMENA平均、並びに日本の2011年から2015年までの5年間の世界ランクの推移を比較する。
MENAトップのイスラエルは5年間連続して世界20位前後の高いランクである。2011年に22位であったが2013年、14年には15位に上がった。但し今年は21位に落ちている。UAEは2011年には世界24位でイスラエルに次いでMENA2位であった。翌2012年には順位を30位に落としMENA17か国の中でも4位に落ちた。しかしその後3年は25位→24位→23位と毎年着実に上昇し、MENA2位に復帰している。
サウジアラビアの場合は5年間を通じて33位(11年)→34位(12年)→31位(13年)→32位(14年)→35位(15年)とコンスタントに30位台前半を維持している。これに対してトルコは2011年の71位から2013年には45位へと急上昇し、その後伸び悩んでいるものの世界50位前後にとどまっており。かつて大きく開いていたサウジアラビアとの差はかなり縮まっている。
これに対してエジプトは国内政治の低迷或いは混乱がITネットワークの整備に悪影響を及ぼしている。同国の順位は74位(11年)→79位(12年)→80位(13年) →91位(14年)→94位(15年)と5年連続して連続して下がり続けかつては世界平均よりやや上であったものが最近では世界の下位グループに低迷している。MENA平均の世界順位も66位(11年)→67位(12年)→68位(13年) →71位(14年)→70位(15年)と長期的に下落する傾向にある。
日本は2011年から2013年までは20位前後に停滞していたが前回、今回と大きく改善しており、今回は初めて世界のトップテンに仲間入りした。
以上
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