2016年02月15日
シリア、イエメンなどMENA4カ国が評価不能に転落:腐敗認識指数(2015年版)(4)
(注)本シリーズは「マイライブラリー(前田高行論稿集)」で一括してご覧いただけます。
http://members3.jcom.home.ne.jp/3632asdm/0370MenaRank14.pdf
(MENAなんでもランキング・シリーズ その14)
4.MENA5カ国と日本のCPI指数の変化(2011~2015年)
(図http://members3.jcom.home.ne.jp/areha_kazuya/14-G01.pdf 参照)
UAE、トルコ、サウジアラビア、エジプト、イランの5カ国に日本を加えた2011年から2015年までのCPI指数の変化を比較すると、UAEは2011年のCPI指数68が2015には70にわずかではあるが改善している。この間日本は80(11年)→74(12年)→74(13年)→76(14年)→75(15年)と2011年から2012年にかけて急落した後、70台半ばで停滞しており、両国の差は2011年の12ポイントから2015年には5ポイントに縮まっている。
トルコの場合は42(11年)→49(12年)→50(13年)→45(14年)→42(15年)であり2013年が過去5年間で最も良く、2015年は5年前の2011年の水準に逆戻りしている。サウジアラビアは2011年から2013年までは40台半ばで推移していたが、2014年、2015年と2年連続で腐敗認識度が改善しトルコを追い抜いている。
エジプトは29(11年)→32(12年)→32(13年)→37(14年)→36(15年)であり2011年以降改善の兆しが見られる。イランは27(11年)→28(12年)→25(13年)→27(14年)→27(15年)と20台後半に低迷しており腐敗度は高いままである。
(完)
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