2016年03月03日

自由度の高い湾岸諸国:MENA(中東・北アフリカ)諸国の経済自由度(2016年版)(2)

(注)本シリーズは「マイライブラリー(前田高行論稿集)」で一括してご覧いただけます。
http://members3.jcom.home.ne.jp/3632asdm/0371MenaRank7.pdf

(MENAなんでもランキング・シリーズ その7)


2.MENAトップのバハレーンは日本よりも高い評価
(表http://members3.jcom.home.ne.jp/areha_kazuya/7-T01.pdf参照)
 総合評価でMENA15ヶ国のトップはバハレーンで世界順位は昨年と同じ18位である。これは同11位の米国よりは低いものの22位の日本よりは高い。バハレーンに次ぐMENA2位はUAEであり世界順位は25位となっている。以下はカタール(世界34位)、イスラエル(同35位)およびヨルダン(同46位)までが世界50位以内である。これら5カ国に続くオマーン(世界52位)、クウェイト(同74位)、サウジアラビア(同78位)、トルコ(同79位)及びモロッコ(同85位)が全世界178か国の上位グループとなる。


 MENA上位10か国の内訳を見るとそのうち6カ国はGCC諸国(サウジアラビア、クウェイト、UAE、オマーン、カタールおよびバハレーン)である。これらの国々は豊かな石油(あるいは天然ガス)の収入により高度な経済社会を実現し、欧米の経済システムが浸透しているため経済の自由度が高いと評価されている。


 MENA11位以下の国とその世界順位は以下のとおりである。
 レバノン(世界98位)、チュニジア(同114位)、エジプト(同125位)、アルジェリア(同154位)、イラン(同171位)でありイランの経済自由度は世界178か国中でも最低レベルと評価されている。MENA15カ国の平均世界順位は79位であり中位よりわずかに高いレベルにある。


 ちなみに世界1位は香港であり、米国11位、日本22位で中国は144位である。最下位(178位)は北朝鮮。


(続く)


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 前田 高行 〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601
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drecom_ocin_japan at 09:04コメント(0)トラックバック(0) 

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