2017年01月09日
順位が落ち続けるエジプトとサウジアラビア:MENA貿易円滑指数(2016年版)(2)
(注)本レポートは「マイライブラリー(前田高行論稿集)」で一括してご覧いただけます。
http://mylibrary.maeda1.jp/0395MenaRank9.pdf
(MENAなんでもランキング・シリーズ その9)
2. 総合指数MENA1位はUAE
(表http://menarank.maeda1.jp/9-T01.pdf 参照)
2016年の貿易円滑化指数(以下ETI指数)でMENA15カ国中最も順位が高かったのはUAEであり、同国の世界ランクは136カ国中の23位であった。これは米国(22位)に次いで高く世界的にもトップクラスである。MENA2位はイスラエル(世界30位)で、前回の42位から大きく躍進している。
これら2カ国に続いてバハレーン(42位)、カタール(43位)、ヨルダン(45位)、オマーン(46位)及びモロッコ(49位)が世界40位台にひしめいている。このうちカタールを除く4か国は前回順位と大きな変化はないが、カタールは前回の25位から大きく後退している。更にMENA第8位はトルコ(世界59位)、同9位はサウジアラビア(世界67位)でありここまでが世界136ケ国の中の上位グループである。
上記以外の国とその世界順位は、クウェイト(87位)、チュニジア(91位)が100位以内であるが、エジプト(世界116位)、アルジェリア(同121位)、イラン(132位)およびイエメン(134位)である。前回世界82位であったシリアは今回評価対象外となっている。
MENAの平均ETIスコアは4.27であり前回の4.21以上であるが、順位は前回の平均70位から今回は72位に若干後退している。MENA以外の世界各国のスコアの伸びが大きかったためと考えられる。
(続く)
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